危険が迫っている時は「助けて!」よりも悲鳴をあげた方が注意を引きやすい
突然サイレンが鳴り出したり、叫び声を聞いたりしたときにビクッとした経験がある人は多いのでは? これは、こういった音を聞くことで、脳が恐怖を感じるからなんです。
アメリカのニューヨーク大学の研究では、被験者に「助けて!」や「危ない!」という言葉と悲鳴を聞いてもらい、脳の反応の様子を調べました。
その結果、普通に話をしている声と悲鳴では周波数が大きく違っていることが分かりました。また、聴覚皮質の他にも、悲鳴を聞いたときには扁桃体と呼ばれる脳の恐怖を感じる部位が活発になったのに対し、「助けて!」や「危ない!」などの言葉を聞いたときでは、聴覚皮質が活発になっただけだったのです。
通常、会話している場合の周波数は4.5ヘルツ(1秒間の振動数が4.5回)前後で一定していますが、悲鳴の周波数は30〜150ヘルツと広範囲で、しかもその範囲を猛スピードで変動するそうです。そして、悲鳴だけなく人工的に作り出した同様の周波数を持つ音によっても、人は恐怖反応を示すことが分かっています。
アラームやサイレンなどが人の注意を引きつけてしまうのは、悲鳴とよく似た周波数をしているためなのです。
脳は音への反応は瞬時に行うのに対し、発せられた言葉の内容を理解して反応するのには少多少時間がかかってしまうのかもしれませんね。
危険が迫っていることを他人に知らせたいときや、助けを求めるときには、言葉で伝えるよりも思いっきり甲高い声で叫ぶのが一番です!
参考:
Why Screaming Gets Our Attention
http://nymag.com/scienceofus/2015/07/why-screaming-gets-our-attention.html