お酒のシメの糖分は角砂糖何個分?定番メニュー10品を大調査!
- タグ:
-
酒

キンキンに冷えたビールやハイボール、サワーがおいしい季節になりましたね。賑やかに騒いで楽しんだ飲み会のシメで、必ず食べたくなる定番のメニューはなんでしょう?
気持ちよく酔っぱらったあとの「シメは別腹!」なんですよね。からだによくないとわかっていても、なかなか止められない魅惑のシメ料理。人気定番メニュー10品の糖分が、角砂糖何個分に相当するのかを、管理栄養士の望月理恵子さんに教えていただきました。
1個3gの角砂糖に換算された数字を見れば、一気に酔いも冷めてしまうかも……。
■10位:中華スープ<1杯160g>/角砂糖0.6個(糖質0.6個)51kcal・炭水化物1.76g
「あっさりと、でもちょっとしょっぱい味を求めて中華スープがシメの一杯!」という方は、低カロリーだし、ヘルシーな選択といえそうです。アルコールの代謝で失われがちな水分と塩分をからだが欲している証かもしれませんね。飲んだ後は、しっかり水分補給しましょう。
■9位:みそ汁<1杯115g>/角砂糖1.1個(糖質0.7個)20kcal・炭水化物3.19g
温かいみそ汁は、ビールなどの冷たい飲み物で冷えた体を温め、代謝を上げてくれます。しかも、みそに含まれるコリンという成分には、肝臓に入ったアルコールが脂肪となって蓄積するのを防ぐ働きもあるとか。つまり、二日酔いになりにくくなるというわけです。具にアンモニアの分解を促進するシジミなどを選べば、より効果的といえそうです。
■8位:アイスクリーム<ハーゲンダッツバニラ ミニカップ110g>/角砂糖6.6個(糖質6.6個)244kcal・炭水化物19.9g
9位、10位に比べて、糖質の高いものが登場してきましたね。お酒を飲むと、肝臓がアルコールを分解するために血糖を多く消費するため、血糖値が下がり、甘いものを欲しがるのです。とはいえ、アイスクリームのように冷たいものは、胃腸の働きを鈍くし、お腹を壊す危険もあるので避けたほうが無難です。
■7位:うどん/角砂糖16.56個(糖質15.94個)244kcal・炭水化物49.68g
血糖値が下がると、空腹感を感じる人もいます。シメに炭水化物が欲しくなる原因は、まさにそれ。炭水化物は体内で吸収されるときに糖分になるので、カロリーオーバーになる危険大です。炭水化物のなかで選ぶとするなら、消化のよいうどん。できれば、胃を温めて働きを活発にする、温かいうどんにしましょう。
■6位:のり茶漬け<1杯365g>/角砂糖18.88個(糖質18.72個)278kcal・炭水化物56.63g
続いても炭水化物です。じつは、7位以降はすべて炭水化物なのです。お茶やだしでさらさらとかき込めるお茶漬けは、ご飯の量が少なくても満腹感を得やすいので、カロリーが抑えられるのでしょう。胃腸の働きをよくし、肝臓の機能も高める梅干しを一緒にとれば、二日酔い予防にぴったり。
■5位:卵かけご飯<茶わん1杯228g>/角砂糖19.22個(糖質19.06個)356kcal・炭水化物57.66g
お酒のあとに卵を食べるのは、じつは理にかなったこと。「メチオニン」という成分などが、肝臓でのアルコールの代謝をよくし、二日酔いを防ぐ働きをしています。とはいえ、ついつい食が進んでしまうので、ご飯は小盛りにし、食べすぎに注意しましょう。
■4位:たまご雑炊/角砂糖20.08個(糖質19.94個)328kcal・炭水化物60.25g
お鍋の後の王道のシメといえば、たまご雑炊。野菜や魚、肉の旨みが出ただしを吸ったご飯のおいしいこと! 卵でとじれば完璧です。ただし、食べているのは炭水化物。1人前食べれば角砂糖20個分なので、量はセーブしましょう。
■3位:豚骨ラーメン/角砂糖24.4個分(糖質23.3個)496kcal・炭水化物73.4g
飲んだあと、無性にからだが豚骨ラーメンを欲した……。そんな経験、ありますよね。しかし、「コラーゲンも多いし、肌にもいいはず」というのは思い込みです。脂肪や塩分も多く、消化に時間がかかるので続けていれば、肌荒れの原因にも。もちろん、体重もオーバーしていくこと間違いなし!
■1位&2位:おにぎり&焼きおにぎり<具なし2個>/角砂糖31.52個分(糖質31.2個)430kcal・炭水化物94.56g
意外にもワースト1、2は、おにぎり。ギュギュと握ってつくるので、ご飯の量が自然と増えちゃうんのです。1個では物足りなく感じるかもしれないけれど、せめて1個だけにセーブしましょう。それでも角砂糖15個以上舐めると思ったら、ゾッとしませんか?
それにしてもからだは正直ですよね。酔っぱらっていても、アルコールの分解で不足しがちな食材をちゃんと欲しているのですから。
炭水化物はカロリーも高いし、消化に時間がかかるので、どうしてもなにか食べたくなったらアルコールの分解を促進する働きのある、トマトがおすすめ。トマトサラダやトマトジュースをシメの一杯にしてみませんか?
(文/山本裕美)
【取材協力】
※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。