アイドルにもAVにも挫折した私:瀬名あゆむ連載3 (2/3ページ)
本当にその頃は「生理なんかどうでもいい!」って感覚でした。健康的にダイエットできなかった自分が悪いだけなんですけれども……。
だから「体重落して」って言われた時、「AV女優ってそんな管理されなきゃならないの?」と反射的に思ってしまったんです。なんか心の奥にしまってたつもりのローカルアイドル時代の辛い記憶がよみがえって、「AVってもっと自由にやれるもんじゃないの?」なんて心の中で反発してしまったんです。実際、単体AV女優さんって結構いろいろ大変なんです。事務所やマネージャーさんにもばっちり管理されます。でもそれは当然で、AV作品1本の製作費は宣伝費も含めると数百万から1千万円を越える場合もあり、その中心に女優さんがいるわけで、だから責任はとても重いです。ただ、その時の私はそれがわかってなかった。正直、AV現場が楽しくなくて、不満だけがふくらんでった。「なんでAVなのにこんな感じなの? アイドル目指してたから昔は頑張れたけど、今はそこまで頑張れないよ…」「楽しくないのに、自分に無理してまでAVなんかやりたくない……」とか思っちゃってたんです。
そして4本出演した時点で私はAVを辞めてしまいました。
特別な複数本契約でもなかったので事務所からの強い引き止めもなかったです。やる気のない女優を無理やり縛りつけても無駄だって判断されたんだと思います。
AVを辞めてからは、仙台でアルバイト生活を始めました。
ただ、しばらくして、こう考えるようになったんです。
「結局、私はアイドルにもAVにも挫折したままだ」って。
10代の3年間、私はアイドル目指してがむしゃらに頑張りました。
けれど夢が叶う寸前で、ほんとにあと少しで、挫折してしまいました。
もしかしたらそれからの私はその挫折を忘れたくて、「いくら頑張っても無理なことは無理なんだ」って人になっちゃってたのかもしれない。
だから、「アイドル目指してた過去なんか全然関係ないよ」ってAV始めたくせに、「頑張ってまでAV続けたくないな」なんてあっさり辞めちゃったのかもしれない。そう、現実にあっさり辞めちゃってた。