【アニメ漫画キャラの魅力】お調子者の影に潜む悲しき思い!?自称データベース「福部里志」の魅力とは?『氷菓』

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 『氷菓』の「福部里志」。主人公「折木奉太郎」の中学時代からの友人で、データベースを自称するだけあり、雑学から地域の事まで何でも知っています。文化祭のイベントにコスプレをして参加するなど、お調子者な一面も持つ古典部のムードメーカーでもあります。今回は、そんな「福部里志」の魅力についてご紹介したいと思います。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■知識豊富なデータベース

 里志は、にこやかでさわやかな少年のような風貌をしており、誰とでも仲良くなれそうな柔らかな口調で話します。そして、自分でデータベースと自称するだけあり、その知識は半端ありません。初対面の「千反田える」の家の事も知っていましたし、入ったばかりの高校の怪談も把握していました。しかし、勉強には全く無関心で、学校の成績はあまり芳しいものではありません・・・。

■古典部のムードメーカー

 手芸部に入っていましたが、奉太郎が古典部に入部したのをきっかけに古典部にも入部します。いつもにこやかで話題も豊富、文化祭の時にコスプレをしてイベントに参加するなどのお調子者な面もあり、古典部のムードメーカーといえるでしょう。里志を慕う摩耶花も古典部に入部したため、最初はえると奉太郎の2人しかいなかった古典部も賑やかになりました。

■データベースは結論を出せない?

 文化祭の時に学校中を騒がせた十文字事件では、犯人を特定しようと動き回りますが、解決したのは部室から動かなかった奉太郎でした。里志はこの時、「データベースは結論を出せないんだ」と摩耶花に寂しそうにつぶやきます。“データベースは結論を出せない”というのは里志の口癖ですが、この時はいつものおどけた調子はありませんでした。期待されそして期待通りに謎を解く奉太郎を複雑そうに賞賛する場面もあり、えると出会い才能が開花した(させられた)奉太郎に対し、嫉妬というか焦りみたいな感情があったのかもしれません。

■摩耶花の思いに応えられず

 バレンタインデーに、摩耶花が里志に送るために用意したチョコが盗まれるという事件が発生しました。実は、犯人は里志で、それを見抜いた奉太郎に、摩耶花やえるがいない所で理由を問われますが、「摩耶花の思いに応えたらかつての自分が蘇るのではないか」と思いチョコを盗んだとのことでした。

 中学時代の里志は、やることは全て1番にならないと気が済まず、ゲームで奉太郎に負けるとあからさまに悔しがる、そんな性格でした。しかし、自らの限界に気付きこだわりを捨て今のようになったようです。摩耶花の思いに応えると、摩耶花にこだわるようになり、なんでもこだわった中学時代の自分が蘇る、そんな恐れから態度を曖昧にしていたのですね。

 里志には、物事が見え過ぎるほど見えてしまうのでしょう。それゆえに、自分の限界に早々に気付き、なんでも1番を目指した中学時代の自分を封印。限界が見えてしまったことを忌避してしまう・・・。十文字事件の時にその限界に挑んだのは若さゆえでしょうが、またも限界を見せつけられ、落ち込んでしまいます。しかし、彼の傍には里志を慰める摩耶花がいました。

 性格は明るく話題も豊富で空気も読め、おどけて場を盛り上げる事も出来る「福部里志」。その上、摩耶花もいますしね。アニメでは描かれていませんが、高校2年になった時、里志と摩耶花は付き合うようになります。才能の面では限界が見えた事を忌避した里志ですが、摩耶花との事は克服できたようで何よりです。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:しゅるま(キャラペディア公式ライター)

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