「愛する男を抱いたこの手がさぞ憎かろう」狂おしく咲き乱れた江戸時代の衆道『男色大鏡』【前編】
男同士の愛……「男色・衆道」は、『日本書記』にも登場しているほど日本では非常に歴史が古いものです。平安・戦国・江戸と、男色は発展。江戸時代には、武士同士・美少年・歌舞伎の若衆ほか、さまざまな男性同士の愛が公然と嗜まれるようになりました。 恋・忠義・情欲・嫉妬、さまざまな激しく想いが狂おしく咲き乱れた江戸時代の衆道。それらを描いた、井原西鶴の『男色大鏡』をもとに探っていきます。 さまざまな男色を描い...