揉めごとを仲裁する心得…鎌倉時代の武士・北条重時『六波羅殿御家訓』の教えに共感しかない
古来「一方(いっぽう)聞いて沙汰(さた)するな」とはよく言ったもので、揉めごとの多くは双方とも(三人以上なら争っているすべての者)にそれぞれ言い分があるものです。 だから片方(あるいは特定の者だけ)の意見を聞いて、ことの是非を決めつけると、判断を誤ることになりかねません。 そんな道理はいつの時代も変わらないもので、鎌倉時代の御家人・北条重時(しげとき。義時三男)も息子たちに教訓を残していました。 今回は重時...