最近では自宅にミネラルウォーターをストックしている人が多いようです。飲むだけでなく、料理に使ったりする人もいらっしゃいますね。実にさまざまな種類のミネラルウォーターがありますが、今回はミネラルウォーターをおいしく飲むコツについてです。

ミネラルウォーターを紹介するサイト『ミネラルウォーター大全』を運営し、自身で2,100種以上のミネラルウォーターを味わってこられた伊藤善久さんにお話を伺いました。伊藤さんは、世界で最も多くのミネラルウォーターを試飲した人と言っても過言ではないでしょう。

■とにかく冷やしちゃうこと！

――ミネラルウォーターをおいしく飲む方法にはどんなものがありますか？

伊藤さん　そうですね。まず冷蔵庫で冷やして飲むことですね。冷やして飲むと飲みやすくなりますから。

例えば、日本では硬度の高い水はあまり好まれません。コンビニ、スーパーで販売されている水はたいてい「軟水」で、日本人好みの味のものが多いです。売れているミネラルウォーターの中で異例ともいえるのが『コントレックス』です。

『コントレックス』は「マグネシウム」「カルシウム」の含有度が大変高く、苦手だという人もけっこういらっしゃいます。また、実は『エビアン』も硬度の高い水です。しかし、冷やすとその味の違いが見分けにくくなります。その意味でも冷やすことの効果は大きいですね。苦手な人でも飲みやすくなりますから。

■自分に合った水、その水の本当の味を見極めたいなら常温で飲む！

――冷やすと味の差がわかりにくくなるのですね。

伊藤さん　はい。ですから、逆に「その水本来の味」を見極めたい場合には常温で飲むことをオススメします。私はサイトで試飲したミネラルウォーターのレビューをしていますが、全て常温で飲んでいます。

自分の好みに合った水を探すのであれば、まず常温で飲んでみることをお勧めします。硬度、味など、自分の好みがとてもよくわかりますよ。

――そんなに違うものですか？

伊藤さん　全然違います。例えば、同じ硬度の水であっても、製造工程などで味は全く違ってきます。私は製造工場を訪問してその水がどのように作られているのかを見せていただいたりしますけれども、採取、パッケージングは工場によって異なっています。

それがミネラルウォーターの味に出てくるのです。それがおいしいかどうかは飲む人の主観ですから、ぜひ自分が「おいしい」と思う水を見つけてください。見つかったら、それを冷蔵庫で冷やして飲んでみてはいかがでしょうか。

――なるほど。

先ほど申し上げた『コントレックス』などは超硬水で、例えば、「えぐみがある」「なんだかヌルヌルしている」なんて感想を持つ人もいらっしゃいます。マグネシウムは「にがり」の成分でもありますから、ある意味その感想はもっともです。

ですが、それが好きだ、おいしいと思う人も多いので、これほどポピュラーになっているわけです。水の味に対する好みも本当に人それぞれなので、自分に合う味を見つけてみてはいかがでしょうか。

■ブレンドするのも面白い！

――他においしく飲む方法はあるでしょうか？

伊藤さん　そうですね。「ブレンド」してみるのも面白いと思いますよ。複数のミネラルウォーターをブレンドして自分好みの味を作ってみると、意外な発見があったりします。硬度の高い水を硬度の低い水で割ったりすると「いい味」ができたりします。

また「炭酸」で割ってみるのはどうでしょうか。現在「炭酸水」がはやっていますが、もし苦手でなければ炭酸水にしてみるのも一つの楽しみ方でしょう。

後は、シチュエーションですね。やはり「お風呂上がり」や「運動後」、「朝目覚めてすぐ」などは、水は格別においしいですから。

――ありがとうございました。

冷蔵庫で冷やすとおいしくは飲めますが、冷えた分、その水の個性が見分けにくくなるとのこと。自分好みのミネラルウォーターを探すなら、まず常温でいろいろ試してみるのがいいようです。あなたは、どんなミネラルウォーターが好きですか？

⇒『ミネラルウォーター大全』

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(高橋モータース＠ｄｃｐ)