現役アイドルに激震!ファンとの交際発覚で「罰金65万円判決」の余波 (2/2ページ)
世間一般にはあまり知られていない、所属事務所とタレントとの契約書だが、実情はどうなのか。元アイドルの一般女性・Bさんが、かつて所属していた中堅芸能プロとの契約を振り返る。
「所属にあたって、A4の書類5枚ほどの契約書にサインをしました。内容は主にギャラの取り分、また暴力団や関係者と一切交際がないことの誓約でしたが、確かに一般人や業界人と不要な接触をしない、という文章も書かれていました。具体的には『ファンや関係者に誤解されないように』ということ、また『事務所を通さずに仕事を受けない』という内容でしたね。なかには事務所を通さず、直接ギャラを受け取っちゃう人もいるみたいで、ここはかなり厳しく言われました」
Bさんの場合、異性交際に関する禁止条約はなかったそうだが、個人的に親しくなったテレビ局プロデューサーとは、何度か食事をしたことがあったという。
「特にグラビアアイドルなんかは、業界関係者と積極的に交流を持つ人がすごく多いです。ハッキリ言って好き勝手やってるコの方が仕事は取れる。それだけに、ルールを守っている人のほうが少なかったと思います」(Bさん)
前出のテレビ局関係者が言う。
「若いアイドルの場合、初期投資を回収しなければならないという一面もあるだけに、特に私生活に関しては厳しく指導されるもの。ですが、それでも訴えを起こされると負けてしまうというのは衝撃です」
とにもかくにも、画期的な判決が下ってしまったアイドルの恋愛禁止ルール。今後は“形骸化”している業界ルールも風向きが変わってくるかも知れない。
(取材・文/一樹守)