​キングオブコントがガラリと変わった!審査の傾向と方向性

学生の窓口

2015年10月13日、キングオブコント2015が開催された。8代目優勝したのは「コロコロチキチキペッパーズ」という若手芸人。芸歴3年の若手コンビながら、抜群のネタ運びで見事優勝をさらった。

一方で、今回から審査の傾向が変わり、キングオブコントはこれまでの大会とはまったく違う大会になってしまったかのようだ。見た目は同じような大会だが、まず審査の傾向が違う。

何より大きく変わったのが、芸人審査から、松本人志+バナナマン+さまぁ~ずのベテランプロ芸人の審査に変わったところだ。ここで何より大きく影響を与えるのが、松本人志のコメントや審査傾向だ。松本のコメントのすべてが大会の微妙な空気感や審査に影響を与えているのは誰しも異論がないところだろう。出演している芸人達も、誰よりも松本のコメントが聞きたく、評価されたいと願っているところだろう。

ところが、今回は、準決勝で落ちた芸人の審査ではなくなった。昨年までの審査は落ちた芸人の素人が観客だったのだ。そしてほとんどが男性だった。だが今回の審査を見てみると、素人の女性が客席を占めている。観客は審査に関係ないと思われるかもしれないが、何より審査員の松本人志が観客ウケを何よりも気にする性格なのだ。

松本はM-1グランプリの審査のときから客席の反応を気にしており、ラジオでも盛んに「客ウケ」ということを宣言していた。今回も観客のウケが松本の審査に影響を与えただろう。

つまり、昨年までの男性がほとんどでプロの芸人が審査する大会から、素人の女性が空気感をつくる大会に大きく変化してしまったのだ。どちらがいいとは言えないが、今回に結果を見て、納得がいっているかどうかが大会の成否を決めているだろう。

また、吉本の芸人がこれまで客席に多かったのも、今後はガラっと変わる事になる。より公平に、だがより一般ウケに近いもの、なおかつスタジオのお笑い好きの女性達を納得させるものを提供していくことが今後の芸人達に求められる。

審査は今後も変わるかもしれないが、とりあえずしばらくはこの路線でいくことは間違いない。今年から見た目は同じだが内容がガラリと変わってしまったキングオブコント。これがお笑いの世界にどのような影響を与えていくかは未知数だ。今回の審査がどうだったかは、テレビを見ていた各自の判断と、その後のコロチキの活躍でジャッジしていくしかないだろう。

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