1本1000円の大胆な価格設定『瓶 お~いお茶 玉露』あくまで伊藤園ブランドを誇示するハイエンド戦略商品 (2/3ページ)

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■ギフトに!特別な日に!
キャップを開け、グラスに注いでみると、通常の「お~いお茶」に比べ、液体の色は薄く曇っていて、明らかに違う雰囲気を醸し出している。また、香りも控えめで上品。
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味の方はというと、うーん、確かに「旨いお茶」ではあるが、これに1000円を出す価値があるのかと言われれば、「ない」というのが普通の感覚ではないだろうか。瓶詰めのお茶で出せる味には、やはりある程度限界がある。繰り返すが、これは確かに旨いお茶である。しかし、この1本のために1000円を出して、“普段飲み”するようなものではない。そもそも、そういう考え方でこのお茶は作られていないし、価格設定もしていないのだと記者は思う。
このお茶は、あくまでも「お茶の伊藤園」のハイエンド商品として、存在することに意義があるのだ。普段、美味しいお茶を飲みたいのなら、何もわざわざ瓶入りで買う必要はない。高級な茶葉を買って、急須で入れればいいだけのことだからだ。
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というわけで、この『瓶 お~いお茶 玉露』は、あくまでもギフトや特別な日用の、“ハレ”の商品として考えるべきである。
安いペットボトル茶では、ギフトにもならないし、どんなに美味しくてもたかが実売価格100円程度の商品では、ブランド力の差別化を打ち出しにくい。そこで、あえて圧倒的に高い価格設定にすることで話題性を集め、見た目の高級感と相まって、ギフトや特別な日向けに飲まれるようにしたのだろう。さらに完全受注生産という発売方法を取ることで、在庫による値崩れやブランドイメージの崩壊を防ぐという戦略を取ったのだと思われる。
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