EXILEの初期を支えたSHUNが脱退した本当の理由は?
いまや知らぬ人はいない国民的グループ・EXILE。思い返せばデビューした2001年頃は、黒メガネのATSUSHI(35)と、もう一人、誰かボーカルがいたような……!? と、モヤモヤしてしまうのは記者だけではないはずだ。それもそのはず、2001年にデビューして以来、メンバーの増減を繰り返し、いまや総勢20名の大所帯。もはや名前はおろか、誰がEXILEなのか三代目J Soul Brothersなのか、区別がつかないのも無理はなかろう。というわけで、そのモヤモヤの彼方にいる初期ボーカルについて調べてみた。
そもそもEXILEは元ZooのダンサーHIRO(46)と、MATSU(40)、MAKIDAI(40)、USA(38)、SASA(2001年に脱退)のメンバーで『J Soul Brothers』として始動。そこに、『浅草橋ヤング洋品店』(テレビ東京系)のケミストリーのオーディションに出ていたATSUSHIとSHUN(35)を誘い、EXILEを結成したというのがおおまかな経緯だ。そう、このSHUNこと清木場俊介が、EXILE第一章の「そういえばいた」人である。当時は、ダブルボーカルで高い歌唱力を売りにしているケミストリーの対抗馬的な印象だったが、あっという間に人気は逆転。『Choo ChooTRAIN』『ただ…逢いたくて』などスマッシュヒットを連発した。透明感のあるボーカルのATSUSHIとは対照的に、低く甘い歌声が男女問わず評価を得ていたSHUNは作詞も担当。『O’ver』『HERO』『Carry On』といったシングルのほかアルバム曲の作詞も多数手がけ、EXILEにとってなくてはならない主要メンバーの一人であった。
しかしながら、2006年、SHUNは音楽性の違いを理由に脱退。「僕が右に行きたくても、グループが左だとそれに従わなければならず窮屈だった」と本人は述べているが、脱退前の2004年からソロ活動もスタートさせており、ギャラの件で揉めたのではないかとの噂もある。グループ脱退後は、ソロの「唄い屋」に。第一章時代からのファンに支えられ、活動自体は順調なものの、2010年にスタッフをアイロンで殴打し失明寸前のケガを追わせるなど、私生活でのオラついた事情が報道された。もともと地元・山口ではかなりの不良で、教師に暴力をはたらき高校を退学になった後は、傷害事件で警察の厄介になったという噂もあり、いまさらアイロンでブン殴るぐらいの荒くれでは、ファンはさほど驚かなかったようだ。
昨年、かつてのパートナー・ATSUSHIと久々のコラボを果たし、互いのソロアルバムにて変わらぬハーモニーを聴かせたSHUN。オフィシャルサイトでは「ATSUSHIは世界一のボーカリスト。彼に一緒に唄いたいと言われたら断る理由はない」と語っており、当時交わした盃……ではなく絆はいまでも健在なのだった。