【靖国神社爆発事件】韓国ネチズンが「日本の右翼が起こした」」論を大合唱するワケ

デイリーニュースオンライン

写真は靖国神社HPより
写真は靖国神社HPより

 靖国神社のトイレで発生した爆発事件が急展開だ。捜査線上に、事件直後に日本を出国した韓国籍の男が急浮上したのである。現場付近の防犯カメラに映った映像が事件急転のキッカケだった。

「事件が起きたのは11月23日午前10時ごろ。神社の南門近くの男性用個室トイレで爆発があり、天井に穴が開いた。爆発音がしたのと同時刻、防犯カメラにリュックサック姿で袋を持ち、眼鏡を掛けた黒っぽい服装の不審な男が写っていた。警視庁が映像を解析したところ、事件の数日前に来日していた韓国籍の男と酷似していることが判明した」(大手紙社会部記者)

「日本の右翼が嫌韓を煽るために起こした事件だ」

 捜査関係者によると、男は30歳前後。靖国神社から近い千代田区内のホテルに滞在し、事件直後の11月末に韓国に出国した。現場には爆発物の残留物として、ハングルで書かれた乾電池も残されていたといい、「男が事件に関与している可能性は極めて高い」(前出・記者)という。

 今後の捜査次第では、日韓の外交問題に発展する可能性も出てきた今回の事件だが、韓国国内では意外な反応が出ている。

「事件の容疑者として韓国人が名指しされている」

 などと韓国メディアが一斉に報じると、インターネットには、こんな書き込みがあふれた。

「日本の右翼が嫌韓を煽るために起こした事件だ」
「日本のマスコミがデマを流している」

 事件の黒幕は、「日本人」で、「韓国人がスケープゴートにされた」と言いたいわけだ。

「ネチズン」と呼ばれる韓国のネットユーザーたちの間で広がった「陰謀論」は、韓国大手通信社「聯合ニュース」の報道でさらにヒートアップした。

 同社は、「韓国警察関係者」なる人物による次のコメントを紹介している。、

「今回の事件を捜査する日本警視庁の責任者と電話で話をしたが、『なぜ、このような記事が出たのか当惑する』というのが、日本側の公式な立場だ」

 つまり、日本のメディアが、先走って根拠の乏しいニュースを報じたかのように「聯合ニュース」は伝えたのだ。

 この報道を受け、ネチズンは燃え上がった。

「やはり捏造の国家日本だ」

 などと日本を悪者視する声が殺到。遂には、

「関東大震災の時もデマを作って朝鮮人大虐殺をした」

 と事件と関係のない歴史問題にまで飛び火。「いつかは必ず返してやらなければならない」と物騒な意見まで飛び出す始末だ。

 ネットをめぐっては、日本でも、根拠不明のデマや噂話が拡散し、騒動に発展するケースが相次いでいる。ただ、IT技術の浸透度が日本よりも高いとされる韓国では、ネット炎上の被害も日本以上にひどいのだという。

「韓国では、ネットが舞台となったデマ騒ぎが頻発している。2008年には米国産牛肉輸入を巡ってデマが飛び交い社会が大混乱に陥った『狂牛病パニック』が起きた。日本の東京電力福島第1原発の汚染水問題に絡んで流言飛語が広まった。デマが広がる背景には、反日意識が強い『クッポン』の存在が挙げられる」(現地事情に詳しいジャーナリスト)

「クッポン」とは、韓国のネットユーザーの間で使われる造語。「国家」と「ヒロポン」、つまり覚醒剤を組み合わせたもので、「愛国中毒」のような意味になるという。日本でいう『ネトウヨ』のような存在だろう。

「陰謀論を好み、何でもかんでも、すぐに『日本バッシング』に結びつけるのが彼らの特徴。中国や韓国をことさらに蔑視するネトウヨと手法や考えがそっくりなのが彼らです」(前出・ジャーナリスト)

 聴きたいものだけ聞き、見たいものだけ見る。「不都合な真実」を忌避する精神構造は「ネトウヨ」も「クッポン」も同じのようだ。

(取材・文/浅間三蔵)

浅間三蔵
1978年、神奈川県生まれ。大学卒業後、大手新聞社に入社。社会部記者として警視庁や司法関連を担当する。震災を契機に独立し、現在はフリージャーナリストとして週刊誌などで活躍中
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