流行語大賞「流行してない」とツッコミ多発…真の大賞は「Google検索トップテン」でわかる

デイリーニュースオンライン

『現代用語の基礎知識2016』(自由国民社)
『現代用語の基礎知識2016』(自由国民社)

 12月1日、「2015 ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識)で「安心して下さい、穿いてますよ。」「五郎丸(ポーズ)」「SEALDs」など流行語トップテンが発表された。大賞には「トリプルスリー」と「爆買い」が選ばれたが、ネット上では「流行語か?」「流行ったっけ」という声が出る事態になっている。

流行語大賞なのに「知らない」「初めて聞いた」

 年間を通じて「広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語」を選び、「その『ことば』に深くかかわった人物・団体」とともに表彰するユーキャンの流行語大賞。今年選ばれたトップテンは以下のとおり。大賞には「トリプルスリー」と「爆買い」が選ばれた。 

年間大賞: 爆買い 
羅怡文(ラオックス株式会社 代表取締役 社長)

年間大賞: トリプルスリー
柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)
山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)

トップテン: アベ政治を許さない
澤地久枝

トップテン: 安心して下さい、穿いてますよ。
とにかく明るい安村(お笑い芸人)

トップテン: 一億総活躍社会
安倍晋三(内閣総理大臣)

トップテン: エンブレム
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

トップテン: 五郎丸(ポーズ)
五郎丸歩(ラグビー日本代表)

トップテン: SEALDs
奥田愛基(SEALDsメンバー)

トップテン: ドローン
野波健蔵(千葉大学 大学院工学研究科・工学部 特別教授)

トップテン: まいにち、修造!
松岡修造(プロテニスプレーヤー)

「トリプルスリー」は、プロ野球で「3割、30本塁打、30盗塁」を達成した際に使われる言葉で、今年はソフトバンクの柳田悠岐外野手とヤクルトの山田哲人内野手が達成したことから注目を集めた。「爆買い」は、中国人観光客らの免税商品の大量購入を指した言葉だ。

 発表後、予期せぬ形でニュースが拡散した。野球記録や外国人の行動を指した言葉だけに、興味のない人のなかには「知らない」「初めて知った」「流行してない」と反発するツッコミが噴出。広く認知される言葉を選ぶのが売りの流行語大賞なのに、何とも皮肉な状況に陥った。

 また「政治的な偏り」を指摘する意見もあり、「来年からは選考委員を選び直した方がいい」という提案まで出ている。

 どれだけ広い層の人々に流行した言葉か。大賞の二つは、そこを読み誤ったかのかもしれない。

 そこで今、ネット上で注目を集めているのが「Google検索による流行語ランキング」だ。Google検索をもとに、ネットユーザーに使われた流行語をチョイス。まず、結果はこちら。

大賞: マイナンバー
2位: ラッスンゴレライ
3位: エンブレム
4位: ドローン
5位: 北陸新幹線
6位: あったかいんだから
7位: 大阪都構想
8位: 火花
9位: おにぎらず
10位: モラハラ

 ユーキャンの流行語大賞のトップテンと同じものは「エンブレム」と「ドローン」のわずか二つ。「こっちの方が流行語っぽい」「ユーキャンの流行語大賞よりもずっとしっくり来る。もう来年からこっちメインでいいんじゃないだろうか」と好評だ。

「ユーキャンの流行語大賞は、限られた人間がチョイスしたもの。残念ながら、毎日、何千万ものユーザーが使うGoogleのビッグデータの結果とは天と地の差が出るでしょう」(PR業界関係者)

 思わぬ声が広がったユーキャンの流行語大賞。来年は世間の納得がいく流行語を選べるのか。

蒼木学(あおきまなぶ)
フリーの取材記者。エンタメ・芸能から教育・社会問題まで幅広く取材を行う。興味のあるトピックは人工知能、近現代史。
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