K-POPアイドルはなぜ米国税関で”慰安婦”扱いで拘束されたのか
「Wait! What’s your purpose?」(待て! 入国目的はなんだ?)
と、でも言われたのか…。先ごろ米国ロサンゼルス空港税関で突然、アジア系美女8人が呼びとめられた。彼女らは韓国のガールズK-POPグループである「OH MY GIRL」。アメリカに入国しようとした<売春婦>ではないか? と疑われたのだ。
アルバムのジャケット撮影のため訪米していた「OH MY GIRL」は、誤解を解こうと必死に説明したというが、実に15時間以上にわたって抑留された。最後は撮影を諦めて韓国に帰ったという。
彼女らには「お気の毒」としか言いようが無いが、米国にも言い分はある。それほど韓国からの<売春婦輸出>が激しく、貿易収支的に言えば米国が一方的に輸出される大赤字状態だからだ。
ざっと挙げただけでも、
・看護師資格で入国した韓国人女性を、売春斡旋でFBIが逮捕(2011年)。
・米国とメキシコの国境近くで、同胞女性に売春させていた韓国人ヤリ手婆ぁが逮捕される(2012年)。
・ロサンゼルスで売春斡旋した韓国人主婦が逮捕され、売春の温床となっていた韓国人留学生組織が摘発された(2013年)。
・ニューヨークのホテルで韓国人売春婦が暴行を受ける(2015年)
と、続々と報じられている。これは氷山の一角も一角で、いま米国への入国管理の場では、<韓国人女性>というだけで高らかに警告音が鳴るがごときチェック体制となっている。
妓生という伝統
売春を指して<人類最古の職業>とはよく言うが、韓国のそれは些か異彩を放っている。2003年の韓国政府による調査では、韓国の売買春産業は年間26兆ウォン(約2兆6000億円)台の規模であり、売買春産業に専業で務める女性がおよそ26万人にのぼる。この数字は当時のGDP(国内総生産)545兆ウォンに対して約5%、20歳から34歳までの全韓国人女性人口の4%にあたる。韓国は、まごうことなき売春大国なのだ。
背景には、高麗時代から李氏朝鮮まで続いた妓生(キーセン)の伝統がある。
諸外国からの使者や政府高官をもてなすため、音楽を奏でたり性的奉仕をした女性たちのことだ。韓国は強烈な儒教国であるため、女性の地位が低い。娘が親のために身を売ることを「孝行」と見なす歴史(注1)も、現在の売買春産業を形作った一因。韓国芸能界で、やたら「枕営業」「性接待」のスキャンダルが噴出するのも同根だろう。
しかし2004年、その韓国で<性売買特別法>が施工され、韓国内での売買春への締め付けがキツくなった。マスクとサングラスをした大勢の売春婦が、政府への抗議デモをするニュース映像をご記憶の向きも多かろう。これが韓国人売春婦の国外進出を活発にした。冒頭の「OH MY GIRL」のようなトラブルは、韓国の経済減速もあって、今後も増え続けることが予想される。
そして当然、韓国人売春婦は日本にも大量流入している。ビザ制度の復活を含め、早急に対応する必要がある。自らの意思で稼ぎに来たはずの彼女らが、何十年後かに「強制された。補償しろ」と言いだす可能性大、だからだ。
(1) 身売りで孝行…これは日本にもあった。共に貧困が原因だろう。
著者プロフィール
コンテンツプロデューサー
田中ねぃ
東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ