【クラブW杯MVP】極度のロマンチストで愛妻家…ルイス・スアレス来日秘話
クラブワールドカップのために来日中の欧州王者、バルセロナ。
12月17日に行われたアジア王者、広州恒大との一戦にはアルゼンチン代表FWメッシ(28)とブラジル代表FWネイマール(23)というスター2人が欠場し、盛り上がりが危惧された。
しかし、そんな懸念も3トップの真ん中で攻撃陣を引っ張ったひとりのFWの活躍が吹き飛ばした。ウルグアイ代表、ルイス・スアレス(28)である。メッシ、スアレス、ネイマールは頭文字を取り「MSN」と呼ばれ、最強トリオとして恐れられている存在だ。
この日のスアレスはハットトリックを達成する活躍で、チームを快勝に導いた。スアレスといえば、2010年南アフリカワールドカップや、英プレミアリーグ・リバプール時代の「噛みつき」があまりに有名だ。貪欲にゴールを狙う姿勢と相まって、「攻撃的な点取り屋」というイメージが浸透している。
しかし、プライベートではプレー面からは想像もできないような一面を持ち合わせているようだ。
スアレスのハンドバックに報道陣が唖然
「スアレスはチーム随一の愛妻家として知られています。妻のソフィアさんとは幼馴染で、ソフィアさんは幼少期に一家でウルグアイからバルセロナに引っ越した。スアレスはそのソフィアさんを追って欧州に渡ったそうです」(スポーツ紙サッカー担当記者)
オランダ一部リーグ、アヤックス、リバプールを経て昨年夏、7500万ポンド(約140億円)の移籍金で妻の実家があるバルセロナにたどり着いた。激情家であると同時に極度のロマンチストでもあるようだ。
日本でもピッチ外での隠れた素顔を垣間見せていた。
「大活躍した17日の準決勝の後、報道陣が集まるミックスゾーンに登場したとき、スアレスが手にしていたハンドバッグに注目が集まりました。それは、両面に妻と娘の写真がプリントされた特別仕様のシロモノでした。高級ブランドのルイヴィトンのカバンを手にする選手が多いなか、ひとり異彩を放っていたのは言うまでもありません」(同)
バルセロナの最強南米トリオの一角を担うウルグアイ人FWの原動力は、家族へのアツすぎる愛にあるようだ。
(取材・文/浅間三蔵)