結婚を決めたカップル。親や友達への紹介、結婚披露宴でのなれそめ紹介など、どんな出会いだったのか言う場面はたくさんあります。ネットで出会ったカップルは、どんなふうに表現しようか一度は考えたことがあるのではないでしょうか。そこで今回は、ネットでの出会いについて考えてみたいと思います。

■実は多い、ネットでの出会い

一昔前は「ネットで出会って……」と聞くと、危険なのではないか、いかがわしいのではないか、ウソをついているのではないかと様々な不安が聞かれました。確かに、ごく一部のネットを悪用する人は今でもいます。悪徳サイトを使ってしまって詐欺に合ったり、出会った相手も詐欺師だったりすることはあります。しかし、大多数のネット利用者は、普通の一般人ですよね。

SNSも発達した現代では、ネットを使うのはごく当たり前のことになりました。同じ趣味を持つ人達がサークルを作るだけでなく、よく知らない人とも気軽にメッセージ交換するようになりましたよね。面白い動画、発言をすぐにシェアしたり、助けを求める人に力をかしたり。リアルの友人関係とは異なる、ネット上の人間関係を持つ人が多いでしょう。そんな中ですから、ネットで出会った人なんてたくさんいますよね。ネットで出会って、実際に会うようになって、お付き合いに発展するというのも自然な流れです。だいたいもともと誰もが「知らない人同士」なのです。合コンだって同じですよね。結婚するほどの気持ちになったのなら、出会いが何だって良いじゃないですか。

■ネットじゃないと出会えなかった

実際の人間関係から恋人が見つかった人は良いです。他にも、知り合いのおばちゃんに紹介された人とお見合いで結婚した人も良いでしょう。でも、こういった出会いに恵まれていない人は、どうすれば良いのですかね？　ネット上で出会うことだって、立派な出会いですよね。

むしろ、実生活では絶対に出会わない人ともつながれるのがネットのメリットです。出会うきっかけになったものがある分、「袖すり合うも多生の縁」より縁は強いのではないでしょうか。ネットでないと出会えなかった人と結婚なんて、ロマンチックではないでしょうか。

■紹介するときには、「共通の趣味」でオッケー

そうは言っても、親の考え方が古くて、ネットでの出会いなんて言いにくいという人もいますよね。そんな場合には、「共通の趣味で」とか「共通の知人を介して」とぼかしておけば良いのではないでしょうか。例えば、合コンで出会った場合も「友人の紹介で」などと言いますよね。ウソではありませんし、そこからわざわざ「どこで？　誰と誰との飲み会？」なんて細かいことまで聞かないものです。

ネットで出会ったということは、すでにネットという共通の趣味があるとも言えます。さらに、何か共通の趣味があるなら、それがきっかけになって仲良くなったのではないですか？　そうであれば、「共通の趣味で仲良くなって」というのは全くおかしな説明ではありませんね。

■一番大事なのは、人間性

最後に、ネットで会ったといっても結婚の決め手になるのは人間性です。出会いが何だったとしても、人間性が合わなければ結婚には至りません。そして、結婚を決意した2人にとっては、もうすでに出会いが何だったかというのは大した問題ではなくなっているはず。気になってしまうのは、誰かに言うときくらいでしょう。2人が仲良く楽しく暮らしているのを見たら、出会いがネットだということを周囲が知ったとしても、悪い印象にはならないのではないでしょうか。

いかがでしょうか。ネットでの出会いに引け目を感じていた人も、純粋にお互いの気持ちを考えてみれば、「出会いなんて何でも良い」と思えるのではないでしょうか。

（ファナティック）