12月27日放送、「関ジャム完全燃SHOW」(テレビ朝日)では90年代J-POP検定。懐かしのJ-POPクイズなどでチーム対抗バトルとなった。

実は、B'zの「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」という名曲があるが、それのハモリは大黒摩季が担当しているという。二組は同じ事務所で、それが縁でコラボすることになった。コーラスとして参加しているので、改めて聞いてみるといいだろう。

B'zはシングル総売上枚数は3,580.9万枚で、AKB48につづいて莫大な記録を持っている。ただし、AKB48は握手会の券目当ての複数購入も多いので、実質的な音楽だけを目的とした購入はB'zもかなり健闘している方だ。B'zは握手会の券がなくともこの売上を達成している。

当時は同じ事務所に所属していたので、今では考えられないような奇跡のコラボレーションが実現したのだ。

B'zのボーカリスト稲葉は、優れた自己管理能力の持ち主。外出先には加湿器を持ち歩き、テレビ出演の時は楽屋で加湿器を稼働する。そうして常に喉を最新の状態にキープしているのだ。あれだけの声域を持ちながら、ライブでは声が枯れることもない。2時間歌いっぱなしでもまったく喉を潰すことなく、高い音程まで自在に出せるようになるのは、この隠れたセルフコントールあってのものだ。

現在51歳だが、まったく容姿が衰えておらず、若いころ以上にイケメンになっており、体型もまったく崩れていない。これだけ自己管理能力に優れたアーティストでないと一流にはなれないだろう。ファンは稲葉のかっこよさ、歌だけでなく、こうした隠れた努力や内面、横浜国大卒の知性などにも魅力を感じているようだ。

横浜国立大学教育学部を卒業して教員免許を持っていることもよく知られているが、学科が数学ということはあまり知られていない。教師になることはなかったが、音楽で多くの人を幸福に導いている。

大黒摩季は稲葉より若干年下で45歳。「チョット」などの扇情的な歌詞で人気となった。高音が高く1992年のデビューから安定してファンがついている。もう芸歴は23年でベテランの域に達し、日本を代表するアーティストだ。その二者のコラボが聴けるこのCDをぜひ聞いてみてほしい。