臨床内科専門医に聞く! 今季のインフルエンザの特徴ってどんなもの? 予防法は? (3/3ページ)

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一方、インフルエンザは、1~3日間の潜伏期間の後、突然、38度以上の高熱が出るケースが多く見られます。さらに、けんたい感や筋肉痛、関節痛などの症状が強く現れます」

ワクチン以外の予防法について、正木医師は次のようにアドバイスします。

「ウイルスが体内に侵入しないよう、『帰宅時はせっけんを使って入念に手首から指先までを洗う』、『うがいをする』、『人ごみではマスクをする』ようにしましょう。

また、空気が乾燥するとインフルエンザにかかりやすくなるので、部屋やオフィスは『50~60%を目安に適度な湿度を保つ』ことが望ましいです。

さらに、体の抵抗力を高めるために、バランスの良い食事と十分な睡眠、疲れやストレスをためないよう心がけてください。

そして、厚労省や医療機関では、『咳(せき)エチケット』を推しょうしています。インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみをしたときに口から出る、小さな水滴による飛沫(ひまつ)感染です。周りの人にうつさないことを意識し、咳やくしゃみが出るときはマスクを着用しましょう」

インフルエンザの発生状況や都道府県別の流行レベルマップは、厚生労働省や国立感染症研究所のホームページで毎週金曜に更新されています。続々と発表されるインフルエンザの流行情報に注意しながら、ワクチンの接種や手洗い、マスク、適度に加湿、咳エチケットで予防と対策をとるようにしたいものです。

厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/ke...

国立感染症研究所「インフルエンザ流行マップ」
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/Hasseidoko/Levelma...

(岩田なつき/ユンブル)

取材協力・監修 正木初美氏。日本臨床内科医会専門医、大阪府内科医会理事、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本医師会認定産業医、正木クリニック院長。

正木クリニック:大阪府大阪市生野区桃谷2-18-9
http://masaki-clinic.net/wp/

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