元気になる! 日光浴ができない冬は納豆を食べるのがオススメな理由とは (2/2ページ)
逆に、夜更かしをして深夜まで強い照明のもとにいると、メラトニンの分泌が抑制されてしまい「眠り」が悪くなってしまいます。季節や天候にかかわらず、日中は光を浴び、セロトニンとメラトニンがバランスよく分泌される状態が、心身の健康の基本と言えそうですね。
■毎日の食卓にトリプトファンを
意識的に光を浴びる以外に、セロトニン分泌を促す鍵となるのが、セロトニンの原料である「トリプトファン」の摂取です。トリプトファンとは必須アミノ酸の一種で、動物性/植物性たんぱく質に多く含まれるため、毎日の食事に積極的に取り入れましょう。
トリプトファンが豊富な食品と、100g当たりのおよその含有量は、
・ナチュラルチーズ(チェダー) … 320mg
・プロセスチーズ … 290mg
・たらこ … 290mg
・かつお、まぐろなどの赤身魚 … 200~250mg
・納豆 … 242mg
などで、意外にも身近な食品ばかりですね。
また、糖質をプラスすると、トリプトファンから生成されるセロトニンの機能を高める作用があるので、甘い物や炭水化物などを一緒に摂取するのがオススメ。チーズトーストや納豆ご飯はもちろん、食後のデザートは気分的にも満たされるので、上手に取り入れながら、冬を明るく元気に乗り切りましょう!
■まとめ
・「概日リズム」とは、セロトニンとメラトニンにより作られる「体内時計」
・セロトニンは浴びる光によって泌量が決まるので、日照時間が少ないと弱体化する
・日光を浴びられない時は、照明を明るめにすればカバーできる
・セトロニンの原料である「トリプトファン」を、納豆などから摂取すればなお良し
(熊田 由紀/ガリレオワークス)