リットン調査団・藤原光博が新宿で「ラーメン屋台」をひいていた! (2/2ページ)
食べ進めるたびに体が温まり、寒空の下で食べるにはうってつけの1杯だ。
「フランチャイズといっても、この味を守るのは大変です。メイン具材の白菜は、季節によって硬さが違うので、火の入れ具合を調整しなければいけません。最も気を遣うのは豆板醤。スープに投入する際、スプーンの裏にほんの少し豆板醤がついていただけで味が狂うんです。だから1食ごとに豆板醤をすくうスプーンを洗わなければいけない。味は濃厚でも、それだけスープは繊細なんです」
屋台の開業にあたって、資金は知人から無利息で提供してもらったという。
「お笑いの世界ではまだ金脈をつかめませんが、人脈だけはあるんです(笑)」
多くの芸人仲間もまた、藤原のラーメン界進出を支えた。
「昨年9月、高田馬場で営業した時は初日にカラテカの矢部(太郎)と、かつて吉本興業で一緒だった俳優の木下ほうかが食べに来てくれました。後輩の若手芸人や吉本の社員さんもしょっちゅう来てくれます。天スタの社長さんが、こっそり来店されて『おいしかったよ』と言われた時はうれしかったですね。あとコレは絶対に書いてください、なぜ相方の水野は来ないんだ~! とね(笑)」
新宿で営業を始めたのは昨年12月9日。味には絶対の自信を持っているが、「屋台」のハンデは大きい。
「告知らしい告知もしていませんし、大雨が降って売り上げ1杯の日もありましたが、これからが勝負。おいしいラーメンをたくさん食べてもらって、東京で2号店を出すのが目標です」
ベテラン芸人が“笑い抜き”で作る渾身の1杯。近くにお越しの際はぜひ!