”ももクロ分裂”報道を完全否定できないウラに「ヒャダイン確執説」
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阿蘭澄史の「芸能人は因果な商売である」
2016年の芸能界を震撼させたSMAPに続き、人気アイドルグループ・ももいろクローバーZにも“分裂騒動”が報じられた。デイリースポーツによれば、1月21日に都内で行われた「日本ジュエリーベストドレッサー賞」にももクロの百田夏菜子(21)、高城れに(22)、玉井詩織(20)、有安杏果(20)、佐々木彩夏(19)が出席。百田、高城、玉井、有安がコスチューム姿なのに対して、10代最後の年である佐々木だけピンクのドレスを着て登場し、グループ名も「佐々木彩夏とももいろクローバーZ」と紹介され、リーダーでセンターの百田が不満顔を見せ、玉井も「解散」の通告をしたという。
記事を読めば、その内容がよくあるアイドルの他愛のない「プロレス的な記事」であることがよくわかる。
「ももクロの所属事務所であるスターダストとデイリースポーツは関係がすごく近い。SMAP分裂報道に便乗したパフォーマンス報道で、ある種のお家芸ともいえるプロモーション。実際、ジュエリーの授賞式では、20代メンバーが佐々木を持ち上げて敢えてネタにするような和気あいあいとした雰囲気を感じましたから。あの記事に書かれていることは、話題作りと受け取るのが妥当です」(スポーツ紙芸能記者)
では、SMAPと違いももクロは盤石なのか? と言えば、どうやら全面的に肯定はできないようだ。そこには人気グループならではのいざこざがあるという。
■過去には脱退騒動も勃発
「ももクロと言えば、過去にサブリーダーとしてグループに在籍していた女優・早見あかり(20)が脱退したこともありました。昔からグループを応援してきたファンの間では、デビュー前はメンバーの入れ替わりが激しかったことも有名です。また、ももクロに楽曲提供して人気爆発に一役買った音楽プロデューサー・ヒャダイン(35)も、2013年頃からももクロ側との確執が囁かれるようになり、その後は同じ事務所にもかかわらず共演が激減しました」(テレビ局関係者)
さらに2015年末には、ももクロが『NHK紅白歌合戦』の卒業宣言をしたことも話題に。3年連続出場から一転して落選が発表されると、ももクロの公式ホームページ上には「紅白歌合戦を卒業します」と掲載され、各方面から「何様だ!」と批判が飛び交った。
特に業界内では、ももクロ側が紅白出場を狙っていた意向は知られていたため、落選を受けての卒業宣言には冷ややかな視線が送られたのだ。
「紅白卒業報道に関しては、ももクロの生みの親であり、マネージャーから事務所取締役兼プロデューサーにまで昇格したK氏の独断だったと見られています。メンバーたちは、2011年に脱退した早見と『お互い成長して紅白で会おう』と誓い、その約束を大事にしていた。それなのに勝手に卒業宣言したK氏に対し、百田は大激怒していたとか」(同)
一方で、アイドルグループに「不仲説」は付きものとも言える。
例えばAKB48などでも、イベント舞台裏を撮影したDVDの中で峯岸みなみ(23)が菊地あやか(22)から椅子を取り上げて膝たちで食事をさせる場面が確認され、ファンを心配させている。
また、アイドルと所属事務所の対立で騒動に発展したものとしては、歌手・鈴木亜美(33)が給料をめぐる契約トラブルを起こして溝が生まれ、しばらくの間業界から干される事態となった。
「ももクロもこれまでトラブルがなかったわけではありませんが、分裂や解散、メンバーの脱退には至らないでしょう。むしろSMAP分裂に乗っからなくてはいけないくらいネタ枯れ気味なのが心配です」(前出の記者)
こうなると今後はSMAPに便乗して、「解散」「分裂」をほのめかすアイドルグループが続出するのかもしれない。しかしももクロに関して言えば、話題作りにしてはやり過ぎ感も否めず、グループの“末期症状”と見られないかが心配されるが……。
(取材・文/阿蘭澄史)
- 阿蘭澄史(あらん・すみし)
- 1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。