”黒いカネ”で辞任した甘利明大臣の並外れた集金力 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■地元支部だけで1億円以上の政治資金

 たとえば2013年には『自民党神奈川県第13選挙区支部』だけで9112万円もの政治資金を集めている。翌年にはその額が、1億1317万円にまで膨れあがっていた。

 スキャンダルの「震源」となった問題の建設会社は特に大口の支援者であるらしく、数万円から数十万円単位での献金が多いなか、13年に107万円、14年に169万円を件の「自民党神奈川県第13選挙区支部」に収めている。

 書類の中には意外な人物の名前も。先の永田町関係者は、

「支援者の中で突出していたのが大手家具チェーン『ニトリ』だ。14年に社長名義で200万円をポンと差し出している。それもそのはずで、実はニトリの創業者である似鳥昭雄氏は永田町でも有名な〝政商〟の1人。甘利氏以外にも多くの政治家と関係を結んでおり、彼の主宰するサロンには安倍首相も顔を出している」

 と声を潜める。図らずも明らかになった政治家の〝懐の中身〟。内容はどうあれ、彼らの金銭感覚が庶民とはかけ離れたものであることだけは明らかだ。

浅間三蔵
1978年、神奈川県生まれ。大学卒業後、大手新聞社に入社。社会部記者として警視庁や司法関連を担当する。震災を契機に独立し、現在はフリージャーナリストとして週刊誌などで活躍中
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