”イクメン議員”の宮崎謙介に不倫密会疑惑|やまもといちろうコラム

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”育休”の是非にまで騒動が飛び火した
”育休”の是非にまで騒動が飛び火した

 山本一郎(やまもといちろう)です。出産は入院から退院まで家内と一緒に病院に宿泊する派です。出産の瞬間って、恐怖と感動が混ざっててドキドキするんですよね。3人子供をもうけておりますが、いまでも3人とも鮮明に覚えてます。

 ところで、例の育休欲しいと言っていた国会議員の宮崎謙介さんですが、懐妊していた奥様で同僚議員の金子恵美女史の出産入院中に、京都の自宅へタレントの女性を連れ込んでムフフな一夜を過ごしたということでゲスい感じの話題が広がっています。

 凄いなセンテンススプリング砲。

育休国会議員の“ゲス不倫”お相手は女性タレント

 さっそく各メディアが追撃に走っておりますが、どれもこれも素敵なエピソードで好感が持てます。

不倫疑惑の宮崎謙介議員 取材答えず走って逃げる
宮崎議員、加藤紘一氏長女と3年で離婚 その時も「女性問題が原因」

 この宮崎さん、私もあまり詳しくは存じなかったんですが、永田町に長い人たちは総じて女性問題がある、交際が派手などの評価が定着しているそうで、そういうものなんですか、という感じです。ネットでは早速この宮崎さんの不倫相手とされる34歳の女性タレントを特定する動きが加速していますが、スクープを連発する文春の凄さが際立っています。

「男性議員も育児休暇を」という議論自体は、いろいろと立場や考えのある人が論考すればそれで済む話なのですが、肝心の旗振り役が不倫、それも奥さんの出産入院中という状況ですから、大混乱するのも仕方がないと言えましょう。

■それでも育児休暇はあってもいい

 議論としてはこの宮崎さんの不倫発覚でしぼむとしても、若い人や女性の声を代弁する国会議員という職業をもっと魅力的なものとし、優秀な人が議員になりたいと思えるような環境にしていかないといけません。

 定数是正や政治資金悪用の問題など、様々な疑惑や課題に直面する議員という職業ですが、文字通り落選したらただの人という不安定な仕事で能力を発揮しやり遂げるためには、仕事と家庭の中でどのようにバランスをとっていくのかを考えていく必要があります。

 議員という仕事の特殊性や、昔からの風習もあるとは思うのですが、例えば未婚で立候補し当選したあと、自らが出産できない、立ち会えないというのは人として、親として残念な後悔をすることもあるのではないかと思います。

 たとえ、周囲が「いや、俺も立ち会えなかったよ」と言ったとしても、それはそれとして、自分の価値観としてやはり産まれた子供とともに過ごす時間を作るのだ、親としての自覚を磨く期間とするのだ、出産という難作業を終えた家内を労わり家族を固めていくのだ、という考え方は私は意味があると思うんですよね。

 なので、別に全員が育児休暇を取りなさい、休みなさいということではなく、必要だと思った人が、自分の仕事に大きな支障の出ない範囲内で休みを取れる権利があるということ。加えて、休みを取っても取らなくても、変な同調圧力で「あいつ休みやがった」とか「休まず働いて家族をないがしろにしている」などのプレッシャーがかからないようにするべきだと感じます。

 誰かのために働く国会議員だとしても、一人の人間であり、親となることについて、もうちょっと柔軟に考えられないものかと思う次第です。

 まあ、子供ができたらできたで、今度は家庭が戦場のような忙しさになるわけですけれども。

著者プロフィール

やまもといちろうのジャーナル放談

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

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