天才テリー伊藤対談「世良公則」(2)「下町ロケット」の撮影で苦労されました? (2/2ページ)
テリー その他に、撮影時の苦労はありましたか?
世良 撮影が、ライブやレコーディングのスケジュールがぎっしり詰まった最中だったのはマイりました。いちばん大変だったのは、名古屋で2日間のライブがあった時に「ライブの合間に東京に帰ってきてくれ」と言われたことですね。
テリー ええーっ!
世良 ライブが終わったら新幹線の最終で東京に帰って、朝一番で千葉か埼玉の撮影所に行って昼過ぎの新幹線でまた名古屋に戻る、みたいなスケジュールで。
テリー そんなの、可能なんですか?
世良 いや、どう考えても無理なんですよ。結局、ライブ2日目の翌日、朝一番の新幹線で東京に戻って撮影したんです。2日間、4ステージやったあとだったんですけどね(苦笑)。
テリー そんな調子だと、セリフを覚える暇もないじゃないですか。
世良 寝る前と、移動の新幹線の中だけですよね。しかも脚本は、本で渡されるんじゃなくて、データで送られてくるんですよ。iPadとにらめっこで、必死で覚えましたね。
テリー でも、世良さんの新しい一面が出た、いいドラマになりましたね。
世良 そうですね。今までは破天荒で正義感が強い刑事みたいな役が多かったですから、悪を演じる意外性がよかったですよ。毎日が楽しく、クラブ活動みたいでしたね。
テリー いや、世良さんの話を聞いてると、もう一度観返したくなりましたよ。