廃棄業者・加工業者“ゴミ食品”戦慄の流通網を暴く(2)「冷凍ビーフカツ事件」は氷山の一角に過ぎない (2/2ページ)
ところが、市販の鶏卵には賞味期限が表示されているものの、採卵日表示のものと非表示のものがある。
茨城県内のスーパー店長が打ち明ける。
「非表示のものを割ったら、『中がドロドロで黒かった、臭かった』と客からクレームがつき、現物を持ち込まれたことがありました。ビックリして納品先を問い詰めたら、何店かを転々とした“卸し回し”でした。うかつにも廃棄すべきゴミのタマゴをつかまされていたわけです。以来、その業者は出入り禁止です」
別のスーパーから賞味期限切れのものを返品され、その日付を改ざんし、別の店に卸す。それを繰り返していたというから中身が腐るのは当然である。
「現在は、賞味期限が近づいたものは返品することになっています。返品したものは、格安の量販店や弁当店に回しているようです」