篠原信一 元世界王者でも「私自身なにひとつ極めていない」
12日に放送された「たけしのニッポンのミカタ!」(テレビ東京系)に、柔道家の篠原信一が出演。
「極める」ことについて、自分なりの意見を語った。
今回、番組のテーマとなっていたのは「極める」。
篠原は極めた人物として、同じく柔道家であり、オリンピック金メダリストである野村忠宏氏の名前をあげた。
「素質もあるが、言われたことを全部きくのではなく、これは大切だと思うところだけ吸収して、あとは自分で考えながらやっていくところや、スタイルが結果として出ている」と評価。
篠原自身も、世界選手権では2階級を制覇し、シドニーオリンピックは銀メダルを獲得。
輝かしい経歴を持っている。
しかし、「私の場合はなにひとつ極めていません」という篠原。
「オリンピックも負けましたし、監督をさせてもらっても、人間教育であったり、自分で勉強しながら選手に伝える、選手を教えながら自分も勉強するっていうことがまずできなかった。"強くなりたかったら自分で頑張れよ"っていうところで、やっぱり自分でも金メダルをとりたかったので、一生懸命にやっていたけれど、結果的にゼロだった。それで全然ダメだなと…」と言い、柔道を強くするだけではなく、礼儀や教育などを教える前に自分ができていなかったことを反省。
「極めるどころの話ではない」と、、自分には厳しい意見だった。
司会の北野武は「頂点は絶対になくて、頂点に近くなったらまた頂点が上にあるんだよ。頂点を極めるというのは、極めようと努力をしていることを言っているんであって、頂点を極めた人を見たことがない」とコメント。
さらに「極めたとは部外者が言うことであって、本人の頂点は上にある」と述べた。
説得力のあるコメントに出演者は納得。
武も、他人からすると頂点を極めた人に見えるが、本人してみればさらに上に頂点があるのだろう。