清原和博 “薬物無間地獄”状態の最深部を暴く(2)毎回違うホテルを使用し…
清原容疑者は、この卸し屋ルート以外にも隣接する群馬県南部の市に複数の入手ルートを持っていたという。
「卸し屋のバアさんが直接やらなくなって、売人を介しての取り引きになったけど、最近はそのバアさんルートのモノが悪くなったから、売人が別の市にルートを替えたって話もある。いずれにせよ清原は、素人が出入りするはずもない卸し屋にまで足を運んでたんだから大した悪党だわな」(前出・ヤクザ親分)
清原容疑者がこの北関東ルートとは別に使っていた入手先の一つが冒頭で紹介した都内のホテル宅配ルートだった。元売人が打ち明ける。
「最初に清原に売ったきっかけは、携帯の売買サイト。掲示板に〈上質アイス都内手渡し〉と告知を打ったところ、清原から連絡があったんだ。マトリのおとり捜査の可能性もあるから、うちでは代理人ではなく必ず電話してきた本人に直接受け渡しするのを条件にしている。清原は『これから大丈夫でしょうか?』なんて丁寧な話し方で、渡す時の応対も低姿勢だったよ」
シャブの注文は半年の間に6回にも上り、清原容疑者は毎回違うホテルを指定してきたという。
「やっぱり、同じホテルを使って足がつくことを恐れたんだろう。多い時には10グラムなど大量に購入することもあった。何度も運んでいると『また来たかー』と、だんだん打ち解けるようになったんだ。ヤクザのことを心から崇拝している様子で、『やっぱり東京のヤクザは格好いいですね』とベタボメされたことまである」(前出・元売人)
しまいには前述したように、目の前でキメたことまであった。清原容疑者はスタンドに特大アーチを打ち込んだ時のような満面の笑みを浮かべていたという。
「シャブは現役時代からやっていたようで、使い慣れていた。他に、ヤサイ(大麻の隠語)、チャーリー(コカインの隠語)も欲しがったので別の業者を紹介した。目の前にオンナがいたことはないが、清原はいつも部屋を2つ使っていた。その後、隣の部屋でオンナとキメセクをしていたんだろう」(前出・元売人)
今回の逮捕後、清原容疑者の巨人の元同僚で06年にやはり覚醒剤取締法違反で逮捕された野村貴仁氏がマスコミの前に登場し、「現役時代に清原にシャブを渡していた」と清原容疑者のシャブ歴を暴露したことで波紋を広げている。
そして、野村氏の逮捕前後の時期に、まだ現役だった清原容疑者がシャブを乱用していたという実態の一端をキャッチした。