山口智子さんが語る「おふたりさま婚」、ゆとり世代はどう思う?
「ずっと親というものになりたくないと思ってそだちました。子どものいる人生とは違う人生を歩みたいなと…」
先日、女性向けファッション誌FRaUのロングインタビューにて、女優の山口智子さんが語った言葉が話題を呼んでいます。結婚したら子どもを産まなければいけない…そんな風潮に風穴を開けるほど潔く言い切った山口さんの言葉は、アラサー女性を中心に多くの女性の胸を打ったようです。
子はなく、夫である唐沢寿明さんと結婚20年を迎えても、仲が良く理想の夫婦としても名高い「おふたりさま婚」。ゆとり世代はどのように考えているのでしょうか?
■「おふたりさま婚」ゆとり世代はどう思う?「いいね!」派
「彼氏が夢追い人だから結婚後も働くつもり。とはいえ、結婚して子どもができたらお金の面で不安が尽きない。最近は、おふたりさま婚もありなんじゃないかって思う」(26歳・人材派遣)
今や共働きが当たり前のようになっている時代。結婚後もバリバリ働く気でいる女性も多いでしょう。とはいえ「ふたりで稼いでやっと」という状況である場合も多く、子どもが加わることで経済状況が危うくなるという意見もありました。「恋愛とコスパを考えるってどうなの?」などと思われがちですが、やはりお金は大事なようです。
「結婚適齢期とか出産適齢期とか言われているけど、自分のやりたいことでいっぱい。結婚だけが幸せじゃないし、生き方じゃない。同じように子どもを育てることだけが幸せじゃないし、生き方でもないと思う」(27歳・医療)
仕事や趣味など、人生を楽しむ選択肢が広がるなかで「結婚」や「出産」といった選択をとらない道もあります。昨年に出版されたAERAの「恋愛は嗜好品」という言葉が注目されましたが、結婚も出産も「好みの問題」と言ってしまってもいいのかもしれません。
「うーん…」派
「むしろ自分は逆で、結婚はしたくないけど子どもはほしいから”おふたり婚をしたい”っていう気持ちがよくわからない」(21歳・学生)
前者の意見とは別で「結婚よりもむしろ子どもがほしい」や「子どもがほしいから相手がほしい」という意見も多くみられました。実際に恋愛と結婚は別物と割り切る女性も多く、結婚相手には「いいお父さんになりそうな人」を基準に選ぶそうです。子を持つ家庭を築くことに憧れるゆとり女子は少なくありません。
■おふたりさま婚はアリ!でも・・・「人それぞれの生き方があるし、子どもがいない人生をもつのもいいと思う。でもやっぱり、自分はいつかは結婚して子どもが産みたい」(25歳・フリーランス)
「小さいころから自分の将来を考えたときに、子どもが含まれていた。産まなきゃいけないというわけではないけど、授かりたいとは思う」(27歳・広告)
というわけで、総合して多く見られたのが「おふたりさま婚もひとつの選択肢としてアリ!だけど、できるなら自分の子どもはほしい」という意見が多かったです。山口智子さんはインタビューのなかで「世界で一番幸せだと思って生きています」と話しています。他人の生き方にアレコレ難癖をつけるよりも、自分の生き方に納得して生きたほうが「幸せ」はより近いのかもしれませんね。