今井絵理子の「知らなかった」はウソ?自民党内でも反発で窮地に

デイリーニュースオンライン

Photo by Por mi tripa...
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 今夏の参院選に自民党の比例代表候補として出馬すると宣言したSPEEDの今井絵理子(32)に激しい逆風が吹いている。婚約者である同級生のイケメン男性が元風俗店経営者で逮捕歴があったことが判明し、参院選の「目玉」から一転して崖っぷちに立たされているのだ。本来なら当人の清廉性とは無関係のはずだが、そうもいっていられない要素が続々と発覚している。

■「シングルマザー代表」から一転“少女の敵”に?

 これをスクープした『週刊ポスト』3月4日号(小学館)によると、今井の婚約者A氏はもともとヤミ金を経営。それで稼いだカネを元手に「夜の街の人間同士」として出会った別の男性とともに沖縄で風俗店を開業させた。「ヌキ屋」と呼ばれるピンサロのような店だったそうだが、その地域は風俗店を営業してはいけないエリアで、違法店だった。

 中学生を含む18歳未満の少女3人を働かせていたというが、店ではコンドームありの「本番」もあったという。2015年3月に店は摘発され、A氏らは風営法違反および児童福祉法違反容の容疑で逮捕。その後、不起訴処分になった。

 今井は聴覚障害のある長男(11)を持つシングルマザーであり、近年は全国各地で福祉関係のイベントに参加。自民党は社会保障政策をアピールする「シングルマザー代表」として目玉候補に位置づけていた。それだけに恋人が少女を風俗店で働かせていたとなれば「子供の性搾取」という大問題となって今井の立場は根本から崩れ去ってしまう。

 この窮地に今井の事務所は「(A氏から)キャバクラ店だと聞かされていた」と説明し、さらに「経営を譲渡した店で事件が起こったが、本人は不起訴になったと聞いています。それ以上の詳しいことは判らないです」ともコメント。つまりは「詳しく知らなかったし、不起訴になった事件だから問題ない」というスタンスをとっている。

 そればかりか一部では「美談」に仕立て上げられており、今井が恋人を東京に呼び寄せて仕事を紹介し、生活の面倒も見るなど熱心に更生のサポートをしていると伝えられた。さらに騒動後、今井は自身のブログで「去年からわたしを支えてくれている大切な人がいます。(中略)あたたかく見守ってください」と改めて交際宣言しており、かなりの強気な姿勢だ。

■「知らなかった」の言い訳が崩壊?

 本当に恋人の違法行為を知らず、少女を風俗店で働かせていたことも認識していなかったのであれば確かに問題はないだろう。だが、これに『週刊ポスト」3月11日号の続報記事が追い打ちをかけた。

 A氏とともに風俗店を経営していた男性が「今井さんは店に来たことがある」と証言したのだ。男性によると、1年半ほど前から今井との交際を始めたA氏はそれを周囲に吹聴。羨ましがった男性が「会わせてよ」と頼むと本当に引き合わせてくれ、今井は男性とA氏の仕事の話を興味深そうに聞いていたという。さらに「現場を見てみたい」と好奇心から店を一度訪れたというのだ。

 また、男性はA氏の逮捕後に今井が面会に来ていたとも証言。となれば「キャバクラだと聞いていた」という今井の言い訳は苦しいものになる。もしA氏の仕事が違法風俗店だと認識し、少女を働かせていたことも知ったうえで婚約したのであれば批判は免れないだろう。現在は生活費だけでなく弁護士費用も今井が用立てているというが、とても美談とは感じられなくなる。

「自民党の選対は身辺調査によってA氏の逮捕歴を認識していたと聞いています。今井の『知らなかった』という言い分を信じてゴーサインを出し、逮捕歴報道を美談に仕立てあげるまでは既定路線でした。ところが、今井の言葉がウソだった可能性が浮上したことで党内では『期待していた女性票が離れる』『身辺調査が甘すぎた』と非難轟々の状態になっています」(全国紙記者)

 それでも今井ほどの知名度があれば選挙は大丈夫との見方もあるが、もし全国ネットのワイドショーなどで騒動が大きく取り上げられれば命取りになりかねない。当選確実の状況からほころびが見えてきたのは事実だ。

 出馬会見では「障害を持っている子供たちやお母さんが明るい希望をもてる社会づくりをしたい」と手話を交えて語っていた今井。3月13日の自民党党大会で参院選の顔として「君が代」を斉唱することも決まっている。だが日増しに世間の批判や党内の反発が増加。さらなる「爆弾」が炸裂する恐れもあり、まさかの苦境に追い込まれそうだ。

(取材・文/佐藤勇馬)

佐藤勇馬(さとうゆうま)

個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数

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