清原亜希が改名へ…夫逮捕で”イバラの道”をいく女性タレントの明暗
覚せい剤事件で逮捕された元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)の元妻でモデルの清原亜希(46)が、清原姓を外してモデル名「亜希」として再出発することを発表した。離婚後も「清原亜希」という名前のブランドイメージにこだわり、名字を変えなかった清原亜希だが、3月7日、彼女がプロデュースするファッションブランド『AK+1 by EFFE BEAMS』が始動したタイミングに合わせ、改名する形になったのである。
「清原逮捕の騒動後、ファッション誌の撮影やアパレルメーカーとのコラボ企画などが白紙に。雑誌スポンサーやメーカー側が『ブランドイメージを悪化させる』と難色を示したためです。1本100万円といわれる講演会もオファーが止まった。その最大のネックとなっていたのが『清原姓』。容疑者となった元夫の名字を名乗っていれば、ダーティなイメージを抱かれても仕方ない部分がある」(ファッション誌関係者)
■「清原姓」を名乗り続けていた弊害で仕事激減
亜希は清原容疑者と2000年12月に結婚。02年に長男、05年に次男を出産し、人気プロ野球選手の妻という人がうらやむポジションでモデル活動を展開していた。しかし、引退後の清原容疑者に薬物報道が出てきた2014年8月に離婚。離婚後も彼女は清原姓を捨てず、逮捕後も「親として、大切な子供達を守ることが一番の責任だと思っております」などとコメントしていたが、この騒動は仕事もにも深刻な影響を与えていたようだ。
「2人の息子は超名門の私立学校に通っていて、一部報道によれば海外の系列校に転校させるつもりだったそうです。そうなれば学費だけで1年に一人500万円以上かかってしまう。彼女は清原との離婚時、マンション売却による資金のうち8300万円を養育費代わりに受け取っていたが、高額の学費や海外での生活費などを考えれば心もとない。だからこそ、自分で稼がなければならず、離婚後もネームバリュー抜群の『清原姓』を捨てられなかったのでしょう。でも、元夫が逮捕されたことで、清原性は仕事上ではデメリットしか生まない。新ブランド立ち上げをきっかけに慌てて名字を捨てましたが、遅きに失した感が否めません」(前同)
実際、「今さら…」という厳しい意見が相次ぎ、新ブランドもイメージ悪化によって消費者に受け入れられるか微妙になっており、再スタートはイバラの道となりそうだ。
■夫の逮捕による明暗…山口もえがお手本に?
亜希の厳しい未来を暗示するかのような存在なのが女優の矢田亜希子(37)。2006年に俳優の押尾学(37)と結婚するも、育休から復帰したばかりの2009年8月に押尾が薬物事件で逮捕。六本木ヒルズの「ヤリ部屋」でホステス女性と合成麻薬MDMAを使用し、相手が死亡してしまうという衝撃的な事件だった。
この直後に矢田は離婚を発表。しかし、精神的なダメージや世間のバッシングなどによって休業を余儀なくされた。その後は復帰を果たしたが、かつての人気女優の面影はなくドラマに年数回ゲスト出演する程度。全盛期は「新CM女王」と呼ばれた時期もあったが、騒動後は広告キャラクターの仕事が一切入っていない。
だが、夫の逮捕によるイメージダウンを帳消しにしたタレントもいる。タレントの山口もえ(38)がその一人だ。
2005年に実業家の尾関茂雄氏(41)と結婚。1男1女をもうけるも、尾関氏は2011年に無許可でキャバクラ営業をしたとして逮捕された。さらに自己啓発セミナーの運営に傾倒しているともいわれ、山口は事件の2か月後に離婚を発表するも大きなイメージダウンを被った。しかし、昨年10月に爆笑問題の田中裕二(51)と再婚し、過去のイメージを払拭し決別した好例と言えるだろう。
「のほほんとしたキャラクターの田中と再婚したことでダーティなイメージが消滅。印象の良さで広告的な価値が高まり、ママタレとしての需要も高まっています。焦らずとも田中の収入があれば経済的に困らないし、イメージの良い仕事を選べるのも大きな利点。結局、男で落ちてしまったイメージは新しい男によって回復させるのが一番なのかもしれません」(芸能関係者)
亜希にとってもイメージ回復の最高の良薬は再婚なのか。だが、清原覚せい剤事件はまだ始まったばかり。今後も厳しい状況が続きそうだ。
(取材・文/佐藤勇馬)
- 佐藤勇馬(さとうゆうま)
個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数