【タイ全裸騒動】ネット炎上対策企業が自社の炎上を防げなかったワケ (2/2ページ)
騒動はこれだけで収まらなかった。企業名が明るみになったことでネット民の"捜査"がスタートした。
情報が絞り尽くされるなか、なんと"ネット炎上対策企業"であることが判明。過去には、炎上対策の実績として「衆議院選に立候補した自民党メンバーのスキャンダルを思わせる悪質サイト全てに対して対策を講じ、議員当選させることに成功」などと紹介していた模様だ。また今回の報道前後には、同社公式サイトの各ページが一時アクセス不可となり、現在は順次再公開されている。
さらに謝罪文を出した社長・水谷佑毅氏がSNSでアップしたと思しき投稿も流出。同社のタイ旅行のスケジュール等が明らかになっている他、各内容を通じて水谷氏も騒ぎに参加していたのではないか、はたまた主導したのではないかという疑惑もネット上で駆け巡り、ネット掲示板も含めて炎上。「4月から(DYMに)入社する人は今どんな気持ちなんでしょうね?」などと多数の非難が出ている。
過去には、岐阜市立女子短大の学生らが、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に落書きをしたことで物議をかもした例がある。このときは代表の女子学生が学長と一緒に再訪し、弁償として600ユーロ(2008年当時、約10万円)を差し出し、涙ながらに謝罪したという。
騒動を起こしたDYMのメンバーも、日本語でネット上に謝罪文を出すだけではなく、現地警察が手ぐすね引いて待つタイへ謝罪訪問してみてはいかがだろうか?
- 橘カイト(たちばな・かいと)
- 1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。