『報ステ』『とくダネ!』のイケメン国際派コンサルが“経歴詐称”の波紋
『報道ステーション』(テレビ朝日系)や朝の帯番組『とくダネ!』(フジテレビ系)でレギュラーコメンテーターとして出演を続けていた国際コンサルタント、マクアードル川上氏(47)に突如として“学歴詐称疑惑”が浮上した。
川上氏が15日、自身の公式HPで明らかにしたもので、16日発売の週刊文春が「ショーンKの嘘」として自身の学歴詐称疑惑を報じることを報告。これまで公表されていた「テンプル大学でBA(学位)、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。パリ第1大学に留学経験」としていた経歴が詐称であったことを認めて謝罪した。また、これに併せて、レギュラー出演中だった『報道ステーション』などに出演自粛を申し入れたことを明らかにした。
■『報ステ』は川上氏の”疑惑”には触れず
川上氏はニューヨーク市出身で、日系人の父と日本人の母の間に生まれ、国内外の企業や地方自治体のコンサルティング業務、事業投資ファンドを運営しているという触れ込みだった。国際派コンサルタントとしての肩書やソフトな語り口、ハーフのイケメンということもあって、各局の情報番組から引っ張りだことなっていた。
「運が悪いのはフジテレビです。川上氏は、4月からスタートする深夜帯の報道番組『ユアタイム~あなたの時間~』のメインキャスターを務める予定でした。この番組は亀山社長の肝入りで立ち上げられ、フジの社運がかかった大型番組。しかし、今回の一件で川上氏は降板を申し入れ、早くも番組の先行きに暗雲が立ち込めている。報道番組のキャスターが不祥事で降板するという異常事態は『NEWS23』(TBS系)の山本モナ以来です。川上氏のその素性はあまりに不明で、学歴どころか職歴にも疑惑が及んでいて、さらに細かい追及が続くでしょう」(スポーツ紙記者)
この日の出演予定だった『報道ステーション』に川上氏の姿はなく、番組から“疑惑”に関する説明、謝罪も一切なかった。この問題に関しては『とくだね!』も含め、信用に足らないコメンテーターの言い分を公共の電波を使って垂れ流してきた番組関係者の責任は重大だ。このまま視聴者に対して何の説明もせずに、うやむやにするのは許されるはずがない。彼らの報道機関としての良識が問われる事態と言えるだろう。
- 阿蘭澄史(あらん・すみし)
- 1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。