ショーンK問題で大炎上?”日本批判”する厚切りジェイソンの薄っぺらさ
経歴詐称が発覚し、世間を騒がせているショーンKこと、ショーン・マクアードル川上氏(47)。3月19日夜には自身がナビゲーターを務めていたラジオ局J-WAVEの代替番組に出演。涙ながらに謝罪をしたことをもって一旦の幕引きとしたいようだ。
その翌日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ)はショーンKの問題を取り上げ、番組初登場の厚切りジェイソン(29)が日本の”学歴偏重社会”を猛批判した。
「ウソをつくのはもちろんいけないですけど」
と前置きをしたうえで、
「実力があれば、そういうコメントができるのであれば、別にそれは認められてもおかしくないと思うんですけど、日本だと学歴がないとなかなかそういう報道番組に出られない」
「それ(学歴)がなければ、実力があるのに活躍できないのはおかしな問題」
とブチあげた。だが、ショーンKの問題は詐称の手口があまりに悪質だったことであり、学歴偏重批判はいささか論点がズレている。また、実際のところ日本以上に超学歴社会と言われるのはアメリカのほうで、学歴によって属する社会階層が決まるほど。そんな薄っぺらい発言の結果、瞬く間に大炎上し、持ちネタにも影響を及ぼしかねない状況を招いてしまっている。
■評価が変わってきた厚切りジェイソン
2014年、IT企業役員でありながら芸歴わずか3ヶ月でR-1グランプリファイナリストになり世間の注目を集めたジェイソン。外国人から見たおかしな日本をぶった斬り、人気芸人の仲間入りを果たした。
「Twitterのフォロワー数は今や30万近い。人生相談や悩み相談も行っており、的確で現実的なアドバイスは評価が高い」(芸能関係者)
しかし、どこかズレた日本批判が炎上した例は「ワイドナショー」が初めてではなっかった。2月15日に出演した『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)でも無理解、お門違いな意見で大ひんしゅくを買っていたのだ。
「寿司養成学校と銀座久兵衛を比較して、徒弟制度のあり方を議論するコーナーがあったのですが、ジェイソンは徒弟制度に否定的でした。『調べればいいでしょ? インターネットに書いてあるでしょ?』との主張を展開し、司会のたけしはもちろん、世間からも賛同を得られることはなく炎上しました。予想外の反応に驚いたのか、後に自身のTwitterで弁解するハメになった」(テレビ関係者)
この一件を境に、ジェイソンへの評価が変化していく。「ジェイソンを反日芸人と批判する声もあるので使いづらくなってきている」と言うのだ。
■日本人から「WHY」の声…賞味期限間近?
前出のテレビ関係者が語る。
「最近は日本がおかしいと言いたいがために、無理にこじつけているなと感じることが多い。もちろん彼は反日ではなく親日家だと思いますが、日本人は“日本嫌いの外国人”には露骨に拒否反応を示すので、キャスティングに影響がでる可能性も。もう少しネタを精査したほうがよいのでは」
日本文化や社会について「おかしいよ!」を連発してきたジェイソンだったが、ここへきて逆に日本人が「WHY?」と首を傾げ始めているようだ。
- 文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
- ※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。