夏目雅子は大虎女だった!?「昭和スターたちの“酒豪伝説”特集」
かつて、日本中を魅了した天才たち。彼らが残した、まさに規格外な夜の破天荒エピソードを紹介しよう。
意外かもしれないが、元祖・清純派女優の夏目雅子は昭和の大虎女であった。代表作『鬼龍院花子の生涯』の仕事で、映画の舞台である高知に行ったとき。「共演した仲代達矢と五社英雄監督が、夏目を酔わせて、いい雰囲気になろうと思って、どんどんブランデーを飲ませたらしいんです。ところが彼女はいくら飲んでもケロッとしていて、仲代と五社監督のほうが先にぶっ倒れてしまった。夏目は気まずくなって、プロデューサーの部屋に駆け込んだそうです」(映画関係者)一番得をしたのは、そのプロデューサーかも!?
ちなみに今の芸能界で酒飲み女性といえば、和田アキ子が有名だ。「酔っ払うとキスをして、絡んで、殴るというのがパターン(笑)。ある若手芸人は酒が飲めないのに、夜中に“俺だ、和田だ”と電話で呼び出されたあげく、彼女の歌っているビデオを見せられながら、無理やり飲まされたそうです。まあ、こんな話が出てくるっていうことは、後輩たちも和田さんを慕っている証拠でしょう」(芸能ライター)
昭和のスターはそんな上下関係だってお構いなしだ。「梅宮辰夫は高倉健と酒席で出会って、謝罪までさせたとか」(芸能リポーター) なんでも、その日、高倉健はミスターこと長嶋茂雄とあるバーでコーヒーを飲んでいたそうだ。「梅宮は夜のお店の女性を2人連れていたが、健さんに“早く帰れよ”と言われ、つい気まずさに店を出たんです。ところが翌日思い返し、健さんのもとに向かい、“ああいうバーは女を連れて3軒目に飲みに行くところだ!”と立てついた(笑)。これには健さんも反省して、“俺が悪かった”と謝ったそうです」(前同)
酒と女も切り離せない。最近の芸能人は品行方正ばかりをアピールしているが、「梅宮の飲み仲間の松方弘樹も、とにかくアチコチで女の子を連れて飲み明かしていましたからね。それを隠そうともしない。先月もトークショーで“若い頃は外車とタバコと酒と、可愛い女の子を手に入れるためにだけ、頑張ってきた!”と豪語。あれぐらいズバッと“男の生き方”を語ってくれるのは、やっぱり格好いいよね」(夕刊紙記者)
昭和スターの酒豪伝説には、嘘のない真っすぐな生き方が垣間見られる。その中でも、凄まじいほど感情がむき出しだった大物俳優がいた。“世界のミフネ”こと三船敏郎だ。「三船さんは才能豊かであった分、ストレスも相当ため込んでいたようです。それが爆発するのが、酒を飲んだとき。知人の家に実弾入りのピストルをぶっ放したなんて噂がまことしやかに囁かれています」(前同)
もし本当なら洒落にならない暴れっぷりだ。さらに『羅生門』『七人の侍』など、三船の代表作を撮った黒澤明監督にも怒りが爆発して、「オープンカーで黒澤家の周りを回りながら、“バカ野郎!”と怒鳴りまくっていたそうです……」(前同) 世界のミフネはやることなすこと、凄まじいのだ。
「その一方で、勝新と中村錦之助らと飲んだとき、三船さんはトイレに行くとしばらく戻ってこなかった。何をしていたのかと聞いたら、“トイレが汚れていたから拭いていたんだ”と。他人が汚したものを一人で綺麗にしていたなんて、その優しさもまた三船さんの本当の姿なんです」(前同)
たかが酒の話だけでも、まるで1本の作品を見ている気分になるほど波乱万丈。昭和のスターはスゴイ!