20分以上は効果がない!? 心肺蘇生はいつまで続けるべきなのか (2/3ページ)
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死亡
(1)「救命救急医が心肺停止の瞬間に立ち会っていない」
(2)「倒れる瞬間が目撃されていない」
(3)「その場にいた人により心肺蘇生が行われていない」
(4)「電気ショックを与えられていない」
(5)「移動の前に一度も脈が戻っていない」
これらの条件を満たしていた人で蘇生した人は、なんと1人もいませんでした。
しかし、これらの条件を満たしていない場合、生存率は上がります。
心肺停止状態になって病院に運び込まれた人全体の生存率は5.4%でも、一次救命措置の条件を1つ以上満たさないものがあった場合は11.9%に上がります。二次救命措置の条件を1つ以上満たさなかった場合の生存率も7.9%になります。
■30分以上でも蘇生の可能性ある
アメリカのある病院では、病院に運び込まれて蘇生した11%のうち、90%が16分以内の蘇生措置を行われていたというデータもあります。この病院では24分間心肺蘇生を行って脈が戻った人もいました。
また、韓国で行われた調査でも、20分しか蘇生措置を行わなかった場合の生存率が2.1%だったのに対し、20分から30分行った場合は5.2%、さらに30分以上だと5.6%だったというデータが出ています。
心肺蘇生の効果はその人の状態やまわりの環境など、さまざまな要因が関係するので、はっきりと「何分以内なら効果がある」とはいえないようです。
とはいえ、もちろん早いに越したことはありません。もしまわりで急に倒れた人がいたら、まずは一刻も早く救急車を呼びましょう。