乙武氏の次は「壇蜜が参院選出馬」報道に自民党へ批判相次ぐ

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エロスのお作法 (だいわ文庫)より
エロスのお作法 (だいわ文庫)より

 グラビアアイドルでタレントの壇蜜が4月2日、自由民主党から次期参院選に出馬する可能性を一部メディアに報じられた。翌3日には本人が出馬を否定している中、自民党の"芸能人枠"を用意する動きに非難が飛んでいる。

■乙武氏の次は壇蜜…人気優先の芸能人枠

 不倫騒動を巻き起こした乙武洋匡氏の参院選不出馬が明らかになった自民党。今度は党内で、壇蜜の擁立案が浮上しているという。"民進党の蓮舫にぶつける"という説も出ており、"歌って踊れる国会議員"の次は"セクシーでキレイな国会議員"の誕生の可能性が取り沙汰されている。

 壇蜜といえば、橋本マナミとのライバル関係が注目され、最近はお色気路線での露出がやや減った印象がある。しかし最近は、自衛隊のリクルート隊長として自衛官募集CMに出演している他、JR九州やJR全農あきたなどローカルエリアのCMにも出演。さらに、NHKの各種番組に出演をするなど新しい路線で知名度を拡大中だ。

 壇蜜の特徴の一つが、知的なコメントだ。昨年11月の「えひめスイーツコレクション」のPRイベントでは、報道陣に橋本について問われて「他のタレントさんのことをこういう場で言うのはあまりみずみずしくないと思います」とスイーツにかけて鮮やかに切り返すなどアドリブにも強く、政治家の資質を感じさせる。

「多少の混乱があるとはいえ、民主党と維新の党が合流して民進党が出来上がり、野党第1党の勢力が大きくなりました。自民党は、野党の人気者や敗けが目立つ沖縄にぶつけるように"芸能人枠"を設けており、まるで鉄砲玉を送り込む印象すらあります。仮に敗れても、本業が別にある人気者ばかりですから、自分たちが面倒を見る必要もありませんしね」(報道関係者)

 まさかの壇蜜の参院選出馬案。ちょっと遅めのエイプリルフールかと思いきや、SPEEDの今井絵理子が参院選出馬を表明しただけに、どうもウソと言い切れない。

 壇蜜本人はといえば、3日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)で、選挙出馬について「エイプリルフールは2日前に終わっていますよ」と否定。それでも、夏までまだどうなるか分からない。

 そんな状況とあってか、巷では「国民舐めるのいい加減にしろ」「今井よりは壇蜜がいい」「もうやだこの国」と怒りまじりで賛否両論が飛び交っている。次から次へと人気優先の立候補者を擁立しようとする動きに、ウンザリしている様子がうかがえる。

「あくまで壇蜜さんや今井絵理子さんは芸能人。本人たちには申し訳ないですが、報道番組でたっぷり経験を積んだとか政治・経済に明るいとかいう話もあまり聞いたことがなく、法律や予算編成に関する十分な知識があるかといえば疑わしいです。それにしても、世界3位の経済大国の政治を担う与党が、アイドル歌手やグラビアアイドルを頼りにしようとしているなんて世も末ですね」(報道関係者)

 まだどんな著名人の名が飛び出すか分からない今夏の参院選。選挙後、国の決まり事を話し合う大事な場にテレビで見かけた歌手・タレントばかり、とならなければよいが……。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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