宇多田ヒカル、5年ぶりの新曲に込めた”亡き母”への愛

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宇多田ヒカル、5年ぶりの新曲に込めた”亡き母”への深い愛
宇多田ヒカル、5年ぶりの新曲に込めた”亡き母”への深い愛

 シンガーソングライター・宇多田ヒカルが新曲2曲を発表。『花束を君に』はNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主題歌に、『真夏の通り雨』は報道番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)の新エンディングテーマとして使用されている。CDの発売は未定だが、4月15日にはフルサイズの音源がダウンロード販売される。

 2010年に自身のブログで“人間活動宣言”をして、約5年4ヶ月。長い期間を経て活動を再開した宇多田への反応は様々だったようだ。音楽関係者が明かす。

「オンエアされた楽曲を聴いたファンからは、声が変わってイマイチになった“普通の声になったなどの批判的な意見もありましたが、活動再開に歓喜するファンが多かったようです。連ドラの主題歌ということで、早くも今年の紅白出場決定かとの声もありますね」

 また同日には、エンタテインメント・ライブ・マガジン『ぴあMUSIC COMPLEX Vol.4』の裏表紙にて、現在のビジュアルを披露している宇多田。プライベートでは2014年にイタリア人男性と再婚、翌年には第一子を出産したこともあってか、大人らしさを感じさせるショットとなっている。

 さらにそのビジュアルが、宇多田の母・藤圭子に似てきていることでも話題になっている。

■新曲のタイトルが意味するもの

 藤圭子は、2013年に都内のマンション敷地内で亡くなっているのを発見された。後に宇多田は公式サイトで「8月22日の朝、私の母は自ら命を絶ちました」と発表。宇多田が幼少期の頃から、藤は精神の病に苦しめられていたという。また「本人の意志で治療を受けることは非常に難しく、家族としてどうしたらいいのか、何が彼女のために一番良いのか、ずっと悩んでいました」と苦悩した経緯を綴り、当時話題となった。

 間を置かずにリリースされたファーストアルバムとセカンドアルバムが、オリコンチャートで計37週連続1位を獲得するほど、“昭和の歌姫”として人気を博し、1971年に、人気歌手・前川清と結婚し1年後に離婚。その8年後、突然歌手引退を発表、1982年には音楽プロデューサーの宇多田照實と再婚し、 後に“平成の歌姫”と絶賛される宇多田ヒカルが誕生した。

「宇多田は本当に母親のことを好きだったと聞いています。当時のブログでも、“悲しい記憶が多いのに、母を思う時心に浮かぶのは、笑っている彼女”と綴っている。藤が亡くなったのは8月22日という真夏。今回発表した2曲のタイトル『真夏の通り雨』『花束を君に』は、亡き母へ向けた宇多田なりのラブレターなのかもしれません」(前出の関係者)

 娘の活躍を天国から応援していることだろう。宇多田ヒカルの今後の活躍に注目だ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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