ベッキー宅で記念撮影?一般人の“芸能人お宅訪問”ブームへの危惧
ネットの普及は、人間からプライバシーを猛スピードで奪いつつある。その脅威に最もさらされやすい職業といば、芸能人だろう。ゲスの極み乙女。のボーカル川谷絵音(27)と不倫騒動を起こしたベッキー(32)などは格好の標的だ。
現在、神奈川県内の実家で謹慎中といわれているベッキー。その所在地は、ちょっとした検索方法を使えば絞り込めるのだという。それゆえ、マスコミだけでなくファンや普通の人も観光名所のように訪れているようなのだ。
■一戸建て住まいの芸能人が狙われる
ベッキーの実家を実際に訪ねたという女性が語る。
「私鉄の駅を降りて、そのへんを歩いていた近所の方に『ベッキーのおうちってどちらですか』と聞いてみたら、地元では超有名らしく教えてもらえました。小学生に人気みたいで、ランドセルを背負った子どもが『ベッキーの家だぁっ!』とはしゃいでいたほど。私が行ったときは主婦数人が集まってベッキーの家の前で記念撮影をしていました」
と伝えるような状況になっているというから恐ろしい。芸能記者が語る。
「ネットなので間違ってる情報もたくさんありますが、実家や戸建てに住んでいる芸能人の住所はだいたい当たりがついてしまう。近所への聞き込みやタクシー運転手に聞けばたいてい判明してしまいます。清原と一緒に薬物疑惑が出た歌手の家なんかは、たしかに見応えがある。背の高い壁とシャッターで覆われ、監視カメラが何台もセットされていて、強面の本人のイメージとあいまってその手の事務所のような雰囲気も感じました」
報道では友人タレントらが「元気だった」と口を揃えて健在ぶりをアピールされているベッキーだが、これでは気が休まる暇もない。当然、ゲス川谷との仲は冷え切ったようだ。
「川谷は現在、協議離婚中。いずれ成立するでしょうが、たとえ川谷が望んでもベッキーと復活とはいかないようです。生真面目な彼女は事務所に迷惑かけたことを何より悔いており、百年の恋も冷めた状態と聞いています。復活愛はありえない」(芸能プロ関係者)
踏んだり蹴ったりのベッキーだが、もう十分罰は受けただろう。見ようによっては純愛であり、矢口真里ほどのゲスさもない。そろそろ、彼女に春が訪れてもいいのではないだろうか。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。