嵐・相葉もNHKで抜擢…ジャニーズが”MC”に進出する舞台裏

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嵐・相葉もNHKで抜擢…ジャニーズが”MC”に進出する舞台裏
嵐・相葉もNHKで抜擢…ジャニーズが”MC”に進出する舞台裏

 ジャニーズのMC進出が止まらない。4月から嵐の相葉雅紀(33)が『グッと!スポーツ』(NHK)のMCに参戦。Hey!Say!JUMPの伊野尾慧(25)は『めざましテレビ』(フジテレビ系)木曜レギュラーと、『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)初の男性MCに大抜擢されることとなった。

 ジャニーズタレントのMCといえば、『あさイチ』(NHK)の井ノ原快彦(39)、『NEWS ZERO』(日本テレビ系)の櫻井翔(34)、『news every.』の小山慶一郎(31)、『白熱ライブ ビビット』の国分太一(41)と、すでに多くの先例はあった。よほどうまみがあるのだろう、ますます拍車がかかっている感がある。

■月9『ラブソング』に圧勝した『月曜から夜ふかし』

 芸能事務所のパワーバランスを背景にしたキャスティングに当初、世間の反応は冷ややかだった。

「顕著なのが関ジャニ∞の村上信五(34)です。当初はジャニーズのゴリ押し、世間は求めていないと批判の声も聞こえました。ところが、いざやってみたらさばきは抜群。村上が司会をする『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)は、深夜放送にも関わらず視聴率10%前後を出し、4月11日放送のスペシャル回は15.9%をたたき出した。福山雅治(47)主演の『ラブソング』初回の10.6%に圧勝したのだから見事」

 見事にハマった采配。実は、これが今のジャニーズの新しい戦略だった。

■ドラマ、音楽番組に替わる力の源

 ジャニーズに詳しい関係者は語る。

「かつてジャニーズはドラマや音楽番組に出演させることで、知名度をあげてきました。しかし今、ドラマは低視聴率で、主演に抜擢されても低視聴率のレッテルを張られてしまう。一方の音楽番組はどんどんなくなり、露出効果を狙うことも難しい。そこでジャニーズは新たな戦略としてMC枠拡大に乗り出したのです。MCなら番組が続く限り長期で露出でき、それまでジャニーズに興味がなかった層にもアプローチできる。既存のファンにはアイドルではない新しい面を見せ、MCとして成長していく姿を見せることできます。非常に練られた戦略なんです」

 MC番組を持つということは、それだけ番組への影響力を強めるのと同義だ。ここにも大きなメリットがある。

「司会をしてる番組には他のジャニーズタレントを呼びやすい。つまり、バーターがしやすい。これまで力の源泉だった音楽番組やドラマが少ない時代であっても、あらゆる局に根を張ることができ、若手もバーターで出演させられるのです」(前出・関係者)

 かくして強固な影響力を築き上げたジャニーズ事務所。新たな試みを視聴者はどう受け止めるだろうか。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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