今こそ振り返りたい、「いすゞ」のクルマたち~コンパクトカー編~ (2/3ページ)

イキなクルマで

ライバルとなったトヨタ・クラウンやプリンス・グロリアと同じ車格に位置し、ヒルマンミンクスよりもひと回りボディサイズが拡大されています。ただ製造過程での塗装の発泡やエンジンマウントの不良、メーターやダッシュボードの不具合などの初期トラブルが多く、モデルライフは5年と短命に終わっています。

一方でディーゼルエンジンの採用は大きなトピックで、この先のいすゞの乗用車づくりに影響を与えます。

■別名「ベレG」!今でも人気の高い「ベレット」

photo by wikipedia

和製アルファ・ロメオとの呼び声も高く、現在もファンの多いクルマがベレットです。

技術的な特徴が多いクルマで、四輪独立架懸のサスペンションや日本車初のディスクブレーキ、ラック・アンド・ピニオン方式のステアリングなどが採用されていました。これにより優れたハンドリングを実現し、その軽い車重とあいまってモータースポーツでも活躍しました。

また、日本で初めて「GT」と呼ばれるグレードが販売されたのもベレットです。さらにスポーティなグレードとして「GT type R」もありました。これらは「ベレG」と呼ばれ、旧車好きの憧れのクルマの1台となっています。

■GMとの提携から生み出されたクルマ「ジェミニ」

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技術的成功を収めたベレットの後継車として1974(昭和49)年に誕生したのが、ジェミニです。初代は、当時いすゞが提携していたアメリカのGMの「グローバルカー構想」にもとづき誕生しました。これにより初代ジェミニにはオペル・カデットやシボレー・シェベット、セハン・ジェミニなど多くの兄弟車が存在します。

スポーツモデル「ZZ/R」はハードなサスペンションがおごられ、硬派な走り屋に人気の高いモデルでした。またディーゼル車は、第二次オイルショックの影響から経済性を重視するユーザーに好まれました。

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ジェミニと言って最も多くの人が思い浮かべるであろう2代目は、1985年に発売されました。

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