カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた「マツダの新型ロードスター」その魅力を徹底解説! (2/3ページ)

イキなクルマで

2シーターオープンカーのロードスターはお世辞にも実用性が高い自動車とは言えないのですが、そんなデメリットをものともせずに日本のみならず、世界各国から注目と賞賛を浴びる新型ロードスターの魅力とは、一体どんなものなのでしょうか?

■初代から連綿と引き継ぐ「人馬一体」のコンセプト

2シーターライトウェイトスポーツカーのロードスターですが、その名を冠した初代モデルが登場したのは1989年でした。

バブルの好景気を引きずる当時は、まさに超高級路線時代。高級外車として誰もが知るBMWが「新宿のカローラ」などと呼ばれていたことを考えると、現代とは違い、逆に安い自動車が売れない時代ということが容易に予想できます。

当時は販売チャンネルを分けてブランド化を意識していたマツダは、販売チャンネルの一つである「ユーノス」からロードスターを販売しました。

photo by wikipedia

当時の販売価格は200万円ほどで、現代の感覚からすると値の張る価格ですが、当時は「安すぎて売れるはずがない!」という声が上がるほどだったそうです(笑)。バブルって怖いですね。

しかし、そんな予想を裏切って、ユーノス・ロードスターは爆発的ヒットを記録しました。その後のバブル崩壊も手伝ってか、所得が激減しても走りを楽しめる安価なスポーツカーを求めるユーザーが急増し、その人気には拍車がかかります。

そんな根強いファンを抱えるロードスターの現代版とも言えるのが、去年から登場した新型ロードスターというわけです。現在の新型ロードスターは四代目。

先代である三代目は大幅なビルドアップでパワーアップしつつも、その分の重量増が避けられず「性能の向上と共に、走リの楽しさがスポイルされてしまった」との声も上がりました(とはいえ、非常に素晴らしい自動車でしたが)。

そのため、新型ロードスターには、原点回帰的な要素として、重量の大幅なシェイプアップが図られました。そして、新型ロードスターには初代と同質、あるいはそれ以上の軽快な操舵感が得られたのです。

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