ジャニーズ無視で熊本訪問?SMAP中居&香取に独立説が再浮上
SMAPの中居正広(43)と香取慎吾(39)が5月15日、熊本地震で被災した同県の御船町へ行き、炊き出しに参加した。現地でファンのリスエストを受けて写真撮影にも応じており、SNS上に数多くの写真が投稿されている。しかし二人が所属するジャニーズ事務所がインターネット上の写真公開を禁止しているだけに、一部のファンから心配の声が挙がっている。
■写真撮影に異例対応…ジャニーズの意向を無視?
今回で3度目の熊本入りとなった中居は、グループの香取とともに、ボランティアスタッフとして炊き出しを実施した。二人はチャーハンを作って被災者にふるまったという。二人の炊き出し参加はメディアでも取り上げられ、ファンからも「久々に香取君のイキイキした顔見た」などと評価が高い。
広く話題になった理由の一つは、中居と香取がファンの写真撮影に応じたことだ。二人とも満面の笑みを見せている。とくに中居は東日本大震災の時も含めて多くの炊き出しに参加しているが、これほど積極的に素顔で写真をさらすのは珍しい。
ジャニーズは近年、肖像権などを盾に、所属タレントのネット上における動画と静止画の掲載を禁止している。その背景には、2009年4月に草なぎ剛(41)が六本木の公園で起こした全裸騒動がある。釈放された草なぎが謝罪会見を開いた際、ジャニーズの意向により画像や動画はネット上に掲載されなかった。それ以来、ジャニーズの所属タレントの報道写真はネットで見られなくなるようになった。
「最近の会見取材などのフォトセッションでは、ジャニタレ有り・無しのパターンを撮るのが暗黙の了解です。"ネット規制"は報道の自由とぶつかりそうですが、芸能界で幅を利かせているジャニーズの取材ができなくなれば一大事ですから、ほとんどのメディアが言いなりです。また、ファンへのサインや写真撮影も原則禁止されています。それくらい厳しい対応をとるジャニーズのトップに立つSMAPの写真がバンバンでネットに出回ったんですから、ちょっと驚きです」(報道関係者)
驚いたのはファンも同じだ。中居と香取のやったことは善意の行動であることは間違いないはずなのだが、一部ファンからは心配の声も挙がり、「解散騒ぎがなかったら揃って行けてただろうにな」「これは中居独立あるな」と推測しているのだ。
今年1月から巻き起こったSMAPの解散騒動。バラエティ番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)での"公開処刑"と呼ばれた謝罪会見を経て、騒ぎが一度は静まったものの、メンバーの独立説がまだ絶えず、9月のグループの契約満了時に「何かが起きるかもしれない」とウワサされている。
ジャニー喜多川社長(84)は、SMAPの解散について「絶対ないです」と否定。一方、去就が最も注目されている中居は『週刊文春』(文藝春秋)の取材に応じ、9月の進退を問われると「俺、なんも知らないもん。だって。なーんも知らないよ」と煙に巻いたという。
「中居さんは多くの番組でメイン司会をつとめ、個人的にテレビ局サイドの信頼も厚く、TBSではベッキーの復帰対談の実現にもある種、貢献しました。中居さんはファンや支持者が多く、もしSMAPを脱退しても唯一ジャニーズの圧力に抵抗できる可能性を持っています。それだけに、ジャニーズにとっては目の上のたんこぶ。中居に続いて他メンバーも脱退するということになれば、ジャニーズが長年培ってきた芸能界で行使してきた権力が目減りするかもしれません」(前出・関係者)
13日に放送された『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)でベッキーと対談し、そこでも絶賛の声を集めた中居。今のところ、一部ネットメディアでも取り上げられている中居と香取の写真をジャニーズが"規制"する動きはない。二人の行動は、現状を推し量った上での裏切り行為なのだろうか。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。