整形顔の「北朝鮮セレブ」はZARAとナイキがお気に入り (2/2ページ)
そんなこともあり、中国に旅行に行くことが友人に知れ渡ると、買い物リストをどっさりと渡されるそうだ。
ちなみに、富裕層に限らず、北朝鮮国内で急速に広がる「草の根資本主義」においては、アパレル製品は重要なアイテムだ。
とりわけ、若者の間で人気が高いのが、チョンパジ(青ズボン)と呼ばれるジーパン。つまり、デニムだ。北朝鮮当局は、デニムを禁制品としてとりわけ目の敵にしており、国内に持ち込ませようとしない。では、どうするのか。筆者は、中朝国境で取材したある北朝鮮の行商人から次のような話を聞いたことがある。
「まずジーパンを履いて、その上からさらに別のズボンをはいて、こそっと持ち込まなければならない」
改めて強調するなら、こうした消費生活を楽しめるのは北朝鮮国民のごくごく一部だ。フィフィールド氏の記事は、北朝鮮の意外な発展ぶりを伝えるだけでなく、その裏にあるの貧富の差を浮き彫りにしているとも言える。