「中国人犯罪」最前線をチャイニーズマフィア元幹部が激白!(1)億単位の犯罪マネーで正業に (2/2ページ)

アサ芸プラス

もちろん、交流はありましたが、お互いに根っこの部分では信用していない。あくまでビジネスライクなつきあいです」(前出・趙氏)

 Yグループには2つの顔がある。純粋な互助会的な面と、犯罪組織としての側面である。3年ほど前まで、趙氏は「犯罪チーム」のリーダー格だったが、現在はそこから足を洗っている。

「カネを握れば、表の世界に“上がる”ことができる。関東連合などの日本の半グレと一緒ですよ。悪さをしていれば捕まるリスクがあるわけで、表のビジネスで食えるに越したことはないですから」

 こう話す趙氏は、さまざまな悪行を重ねてつかんだ億単位のカネを元手に飲食店と不動産業を営み、成功を収めている。しかし、彼の周りにうごめく中国人たちの多くは今も“上がり”を目指して、多種多様な悪事に手を染めているという。

 趙氏が中国人犯罪の実態に触れるうえで、欠かせないのが警察の監視態勢だ。昨年8月に山口組が分裂すると、警察は暴力団の取締りに重点を置いた。その一方、組織犯罪対策部の刑事によれば「半グレの連中は野放し状態」だという。趙氏もこう話す。

「山口組分裂の影響で、シノギがやりやすくなったという声はしょっちゅう聞きますよ。以前ならば情報収集のために定期的に連絡をしてきた外国人担当の刑事たちも、最近は暴力団の案件にかかりっきりみたいで、電話もなければ、姿も見せないようです」

 日本に潜む中国人犯罪者たちにとって、今は「狩り放題」の好機だという。では、彼らはどんな犯罪に手を染めているのだろうか?

「日本の半グレの場合は詐欺がメインのようですけど、俺たち東北系の中国人は、そんな面倒くさいシノギは苦手なんです。だから、昔も今も窃盗がメイン。単純だけど、最も確実なシノギですよ。日本人って、人を信用しすぎるのか、ガードがユルユルですからね」(前出・趙氏)

「「中国人犯罪」最前線をチャイニーズマフィア元幹部が激白!(1)億単位の犯罪マネーで正業に」のページです。デイリーニュースオンラインは、中国人犯罪チャイニーズマフィア週刊アサヒ芸能 2016年 5/26号窃盗犯罪社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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