未解決でも凶悪事件でも転売可?”事故物件”が取引されるウラ事情 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 今回はそこまで広い物件ではないが、建て直したなら、事故物件だと知った上で、住んでもいいという人が現れるかもしれない。

「たしかに、世の中には事故物件だと知った上で、事故物件に住んでいる人はたくさんいます。多くは値段が安いからですが、事故物件に住みたくて住んでいる人もいます。それは自由です。ただ問題なのは、この事件が『未解決事件』だということです。犯人が捕まっていないのです。未解決のまま風化させるのは絶対にいけません」

 被害者は玄関で刺され亡くなっていた。凶器も見つからず、周りの住人からも有力な手がかりは得られていない。犯人は野放し状態で、現在、捜査が継続されている事件なのだ。この物件に住む人が、新たなる被害者になる可能性だって絶対にないわけではない。

 分譲するにせよ、セミナーハウスや宿泊所として貸し出すにせよ、事件がきちんと処理されてからにして欲しいものである。

文・村田らむ(むらたらむ)
※ライター・イラストレーター・漫画家。ホームレス、新興宗教、犯罪などをテーマにした体験、潜入取材を得意とする。著書は『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)など多数。近著に『禁断の現場に行ってきた!!』(鹿砦社)がある。
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