惨敗月9ドラマ『ラヴソング』の福山雅治は”戦犯”ではなく”犠牲者”だった?

デイリーニュースオンライン

画像は番組ホームページより
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 福山雅治(47)主演のテレビドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)が、大苦戦を強いられている。5月23日に放送された第7話は、平均視聴率が6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回放送分と同じ低視聴率を記録。ワースト記録の更新は踏みとどまったものの、初回の10.6%以外は1桁代と低迷。今回の数字は、月9史上最低の数字だ。

 一部芸能誌でも事前に報じられていたが、ドラマの要所に“テコ入れ”を盛り込んで放送に臨んだ第7話。劇中にナインティナインの岡村隆史(45)を出演させるほか、ヒロインを演じる藤原さくら(20)の「お色気シーン」も取り入れられるなどの対策が取られたが、大きな効果は出なかったようだ。さらにその安直とも言えるテコ入れには、「ヤケクソ」といった声もあがっている。

 また『ラヴソング』の低視聴率に対する酷評は、主演の福山にも向けられている。過去に月9枠で主演をつとめて人気を博した『ガリレオ』(フジテレビ系)の功績があるだけに、ドラマ開始前から視聴率に対する期待の目は大きかった。

「フジテレビとしては、前クールに放送した『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』でもワースト視聴率を記録しています。そのためこれまで視聴率において安定した実績を誇っていた福山に対する期待は大きかったはずです。しかしふたを開けてみれば、前作以上に寒い風が吹いている」(芸能関係者)

 “福山=視聴率保障”の時代は終わったとの報道も流れるほど矢面に立たされている福山だが、実際は違うとする擁護派がいるのも事実だ。

■フジテレビ制作陣の意識の甘さ

 ドラマ不人気の一因が福山にあることを指摘する声もあるが、福山自身は依然として「恋人にしたい音楽アーティスト」1位を維持するなど、その人気ぶりは健在。結婚後「マシャロス」という言葉が誕生したものの、もともと福山を支持する層は、結婚したことで影響を与えるような年齢層でもない。視聴者の声にはむしろ『ラヴソング』に関して、「福山じゃなければ見ない」という声さえあるほどだ。

 つまり、視聴率不調の背景には、月9そのものの人気のなさや制作陣に問題があるというのだ。

「ドラマ放送前にプロデューサーは『既存の月9のイメージを破るような作品を作りたい』とコメントしていました。しかし、福山と同じ事務所の無名女優である藤原を主演に据え、感動と教訓を込めたラブストーリーを展開しても、結局既存のイメージからの脱却は図られていないように思います。いかにフジテレビや制作陣が、キャスト人気にさえあやかれば視聴率が取れると信じ込んでいるかがよくわかる結果なのではないでしょうか」(前出・関係者)

 次クールに放送される『好きな人がいること』では、女優の桐谷美玲(26)が主演をつとめことが発表されている。時代や視聴者ニーズに対応したストーリー作りに努めなければ、二の舞になりかねないのだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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