殴られたら勲章に?ジャニーズファンの恐るべき”ストーキング心理”

デイリーニュースオンライン

暴徒と化すファンは容赦なくタレントを襲う(※写真はイメージです)
暴徒と化すファンは容赦なくタレントを襲う(※写真はイメージです)

 芸能人のプライバシーを侵す出来事が立て続けに起きている。5月21日には福山雅治(47)の自宅に、マンションを守るはずのコンシュルジュが鍵を使って住居侵入。そして同日には、東京都小金井市でアイドルストーカーの殺人未遂事件が勃発、流血の騒ぎとなった。

 いずれも、芸能人とファンの攻防戦が激しさを増している現実を物語っているが、芸能界の中でもとりわけ過激なファンが多いことで知られるのがジャニーズ事務所だ。マナーを守らないジャニーズファンは「ヤラカシ」呼ばれ、蔑まれる──そんな慣習さえあるほど一部のファンは先鋭化している。今回、取材を通じて浮かび上がったのは、彼女たちの激しすぎる実態だ。

■「差し歯をみるたびに思い出す」

 現在、ジャニーズのある若手グループのファンだというAさんは、お気に入りのメンバーがジャニーズJr.で活動していた頃からの熱心な追っかけだ。Aさんが誇らしげに語る。

「舞台終わりやレッスン場でのリハーサル終わりなど、常に彼を追いかけてきました。出待ちはするけど、その後追いかけるのはダメっていうのがマナー。もちろん知っているけど、そのマナーを守らずつきまとってました。ある時、どこまでも追いかける私がよっぽど鬱陶しかったのか、私を振り払おうとした彼の手が歯に当たって折れてしまった。それが嬉しくて、嬉しくて。私にとっては記念日ですね。今も差し歯を見ると思い出します」

 嫌いになるどころか「歯を折られた記念日」と考えていることに、驚きを隠せない。こうした「ヤラカシ」は多く存在し、ストーカー行為は彼女たちの日常。その手口は週刊誌の張り込み部隊も真っ青だ。

「好きなジャニーズメンバーの家を特定するため、テレビの収録終わりやコンサート終わりを待って執拗に追跡します。マンションが分かればポストを漁って部屋を特定し、明かりを見て在宅確認。ゴミ漁りまでするのもいる。彼女たちを情報源にしている女性週刊誌もあるほど」(週刊誌記者)

■ヤラカシ狩りをする自警団も出現

 ただし、「ヤラカシ」も野放しになっているわけではない。事務所のマネージャーと一部のファンが手を組み、「ヤラカシ狩り」という独自の自警団も存在する。

「ジャニーズにつきまとっているヤラカシの、さらに後ろから声をかけブロックしたり、ヤラカシの顔写真を携帯で撮り、マネージャーに提出するのが役目。そうやって現場に来れなくするのが目的ですね」(前出・記者)

 とはいえ、ファンがファンを狩る構図は危険をはらむ。思い入れが強いあまり、深い遺恨を残す事態も想定できるからだ。どのようにタレントたちを守ればいいか──スターを抱える芸能事務所の悩みは深い。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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