木村拓哉のビジネス炊き出し?不可解な”中居リスペクト”発言の真意
SMAPの木村拓哉(43)が、6月12・13日に続き、三日目となる14日もTOKIOの長瀬智也(37)、V6の岡田准一(35)とともに熊本地震の被災者向けの炊き出しに参加した。解散騒動に揺れた木村拓哉も精力的に活動したものの、マスコミの取材に応じる姿が一部ファンから「ビジネス炊き出し」だと揶揄され、白けムードが漂っている。
■キムタクの発言に賛否…メンバー選考理由の怪
今回、木村が参加したのは、舘ひろし(66)らが所属する石原プロモーションが11日から15日まで熊本県益城町で実施するチャリティーの炊き出し「熊本元気食堂」。12日には、舘が「すばらしい助っ人に来て頂いています」と木村、長瀬、岡田を紹介。ジャニーズきってのイケメン3人は焼きそばやしょうが焼き、豚汁などを被災者にふるまったという。
三日目の14日は、石原軍団と一緒に同県内の南阿蘇村や西原村で炊き出しを実施。木村は南阿蘇村で90歳の女性と対話したことが一部メディアで報じられた。
連日の炊き出し報道で最も注目されたのは、13日の木村の発言。炊き出し参加にあたって中居正広(43)にアドバイスを「受けなかった」と話し、中居と香取慎吾(39)の2人を「ああやって自分の気持ちでメンバーも行ったと思うので素晴らしい」と賞賛。他にも、石原軍団の持つ炊き出しのノウハウに興味を示し、「自分たちもこういうシステムを持ってもいいのかな」などと将来的な“ジャニーズ炊き出し”の構想も口にしていた。
木村は1月の解散騒動で、真っ先にジャニーズ残留を決めてSMAP残留を手繰り寄せたと言われ、今やメリー喜多川副社長(89)・藤島ジュリー景子副社長(49)らのお気に入り。将来の幹部候補ともウワサされるだけに、“ジャニーズ炊き出し”構想はまるで幹部の自覚が芽生えた発言のよう。
また今回の炊き出しは、石原プロに炊き出し参加を申し出た長瀬が、「石原裕次郎賞・新人賞」を過去に受賞している木村と岡田に声をかけたという。多くのファンから木村たちを賞賛するコメントが相次いでいるものの、一部のファンはどうも釈然としない様子。「白々しい」「(賞賛するくらいなら)一緒に来い」「ビジネス炊き出し」と揶揄が飛んでいる。
「SMAPメンバーの中では、2007年に木村さんが『武士の一分』で、2008年に中居さんが『私は貝になりたい』で同賞・主演男優賞を受賞しました。2010年には、稲垣吾郎さん(42)が『十三人の刺客』で助演男優賞を受賞しています。もし事実が各種マスコミの既報どおりなら、長瀬さんは新人賞縛りで声をかけたほうが色々ラクだと思ったのかもしれませんね」(報道関係者)
木村の“ビジネス炊き出し”と比較されるのが、プライベートで4月から5月にかけて炊き出しに参加した中居と香取だ。お忍びでコッソリ炊き出しに参加しながら、合間には一般の方々の写真撮影に快く対応。二人の笑顔の写真がSNS上に拡散している。
木村の写真も散見されるが、遠目から撮影されたものが多く、原則的にはファンの写真リクエストに応じなかった模様。しかし取材したメディアを通じて、挨拶の文句から炊き出しの様子までしっかり文章化され、おまけに木村たちと石原軍団が肩を組んで白い歯をこぼす様子が、紙面の写真やテレビ映像にバッチリ収められている。
「まるでマスコミ向けの公開イベントですね。せめてSMAP全員一緒だったならまだしも、中居さん・香取さんペアとのギャップも相まって、木村さんはネガティブな印象すら与えました。写真対応の違いにもジャニーズに対する忠誠心の高さを感じさせます」(前出・関係者)
なおSMAPは、2011年の東日本大震災では5人で約4億円の寄付を実施。そろって被災地に赴き、ライブや握手会などを実現している。中居たちと木村の友情は、「被災者のために一緒に何かやろう」のたった一言が提案し合えないほど冷えきったのだろうか。そしてSMAPが5年前の関係に戻ることはもうできないのだろうか。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。