釈由美子だけじゃない!”無痛分娩”を選んだママタレ芸能人たち
「鼻からスイカが出る」と形容されるほど、壮絶な痛みを伴う出産。その痛みを少しでも和らげ、産後の回復につなげようとする無痛分娩が人気であることからも、出産の大変さが伝わってくる。6月12日、自身の誕生日に第1子の男児を出産した女優・釈由美子(38)もそんな無痛分娩をチョイスした1人だ。
「『お腹を痛めて産んでこそ、母親!』という信念が日本には根強い」
と釈が指摘するように、こうした考え方は根強い。だが、妊婦それぞれの価値観、スタイルにあった選択肢があってもいいはずだ。その意味でタレントが無痛分娩を選び、体験談を語ることには意義があると言えるだろう。
事実、耐えられるまでは陣痛の痛みを体感したという釈。しかし無痛分娩の麻酔が効いた後は「無痛天国」「痛みはゼロ」と、釈ならではの言葉で快適さを表現している。
■第1号は与謝野晶子
麻酔を使い、痛みを取りながら出産する無痛分娩は、和痛分娩とも呼ばれ、歴史は古い。順天堂病院によると、日本では1916年、歌人・与謝野晶子が無痛分娩第1号であるとされる。アメリカなどでは当たり前とされている無痛分娩だが、日本ではまだ少数派。専門の医師が少なく、対応できない病院が多い。
しかし、芸能界では、これまでも無痛分娩の選択を公表するママタレは何人もいる。
■クワバタオハラ・小原正子(40)
小原は2015年3月、39歳で第1子を出産。神戸の『母と子の上田病院』で出産したことも明かしている。小原は、年齢や「痛くないほうがいい」等の理由で無痛分娩を選択した。ブログで「帝王切開と勘違いしている人もいるくらいで!」と、無痛分娩に関する情報量の少なさを指摘している。
■小倉優子(32)
小倉は28歳だった2012年10月、第1子の出産で無痛分娩を選択したことをブログで発表。理由はストレートに、「痛みを少しでも和らげること」。“賛否両論”を気にし、無痛分娩についてブログに書くことをためらっていたことも告白した。
なお、小倉は当時、1度は自然分娩をしたいという希望も綴っている。2016年秋に第2子を出産予定の小倉は、どんな選択をするのだろうか。
■東尾理子(40)
東尾は当時36歳の2012年11月、第1子を出産。夫で俳優の石田純一(62)は、東尾が妊娠9か月時の同年9月、「理子は和痛分娩で出産します」と発表。石田は無痛分娩のメリットについて、「自然分娩より産後早く授乳に取り掛かれる」と説明した。
■松嶋尚美(44)
松島は当時41歳の2013年6月、第2子を無痛分娩で出産した。ブログでは「自然分娩と和痛分娩、両方体験できたのもよかったかな」と感想も。
無痛分娩は“セレブ出産”と言われるような芸能人だけの特権ではない。もちろん、すでに多くの一般人が経験している。これから出産を考える方も、芸能人のブログ等でさまざまな価値観や選択肢を知ることは、有意義なことだろう。
- 文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
- ※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。