北朝鮮、元山市「特別扱い」の理由 (2/2ページ)

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ちなみに、東京電力によると日本の場合、1万キロワットの電気は3300世帯分に当たる。完成したばかりの軍民発電所の出力は不明だが、青年発電所と同じと仮定すると12万キロワット、約4万世帯分の電気が供給できる計算となる。

元山市の2008年の人口は約36万3000人。世帯数は不明だが、20万にも満たないだろう。これが日本なら足りないが、北朝鮮の電気使用量は日本ほど多くないため、なんとか足りるのだろう。

北朝鮮の地方都市の中には、年に数回しか電気が供給されないところがある。山奥の農村では、90年代の大飢饉「苦難の行軍」の頃から一切電気が供給されなくなった地域もある。それに比べれば、1日20時間も電気が供給される元山はまさに「人民の楽園」だ。

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